アニソンの神様 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]
アニソンは素晴らしい。
日本に留学してきたドイツ人エヴァが、学園祭でのアニソンライブを目指して奮闘する物語。高校生でアニメソングというと、一般的には奇異される傾向にあるのが現状ですが、海外からみるとクールに映ることもある。
クラスメイトが若干引く理由もわかりますし、アニソン大好きだけれど隠している子なども仕方がないと言えば仕方がない。エヴァは好きなものは好きだとはっきり言えてしまうので、強い子だなと。
とにかく現実のアニソンが数多く登場しますし、歌詞まで引用しているのは凄い。その反面、アニメソングの情報量についていけないことも多々ありましたし、どうしても説明的に映ってしまった。それも地の文での説明ではないので違和感が……。
会話劇主体の構成になっているので、お話のテンポはいいのだけれど、その場その場の描写が想像し難かったというのがあるのですよね。
何にしても、エヴァの頑張りにアニソンバンドとして仲間が集まって、最終的にライブを成功させるという流れは青春らしく楽しませてもらいました。アニソンの知識があるならより面白いかもしれません。
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- 作者: 大泉貴,のん
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/09/10
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