ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫) [感想]
完結編。
ココロコシリーズもついに終わりを迎えますか。これまで様々な現象に振り回されてきた文研部でしたが、その度に仲間と力を合わせることで乗り越えてきた。ここからどのような現象が待ち受けているのかと思いきや……、これは予想外でした。
確かにアスランダムなのだけれど、未来予知やら時間遡行やら時間に関わるランダムかと予想していただけに、このアプローチは意外性がありました。
二人目が再度登場したこともそうですし、ましてや三人目まで現れるので、等々ふうせんかずら達の目的が見え隠れ。一体どういう存在なのか、実験としているこの世界との関係など、謎は深まります。
これまでは仲間との絆で乗り越えてきましたが、最後は家族の絆で乗り越える。太一の妹が思いの他大活躍で、彼女の行動に突き動かされたのは読み手も同じだったのではないかしら。各々が家族と向き合って、目の前の現実に立ち向かおうとするのは熱い。
長編作品が終わるのはいつでも感慨深いものがありますが、どうまとめるのか楽しみです。
Presented by Minai.

- 作者: 庵田定夏,白身魚
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 文庫
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