ファウストなう (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]
笑いのセンスが合わない。
序盤は主人公と悪魔のちぐはぐな会話が続くのだけれど、非常に読み難いし、会話劇で笑いと面白さを提供するには日本語がただ並べてあるように映ってしまい文章を理解するのに時間がかかる。
展開としても前後で繋がりがあるのか無いのか曖昧で、読んでいて気持ちが悪い。それ故に、あまり何も考えないで読むことに切り替えたのだが、そうするとすんなりと受け取れるようにはなっているので、読み飛ばす勢いで読んだ方がいいのかもしれない。
序盤を乗り越えると、中盤終盤と主人公たちが持っている作品のテーマが見えてきて青春し始めるから面白くはなるのだけれど、とにかく序盤がきつい。中学からの友達のために頑張っていく展開は好きだし、苦手な女体化も珍しく楽しんで読めた。
自分も人のことを言えない文章を書いているけれど、残念なのはやはりそこ。キャラクターが本気になっていることは伝わるけれど、それがいつ本気になったのかが分からないとでも言えばいいのだろうか……。構成が上手くなれば読みやすくなりそう。
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- 作者: 飛山裕一,HRD
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/10/09
- メディア: 文庫
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