Infinity recollection

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七星降霊学園のアクマ 02 スロウス・バレット (角川スニーカー文庫) [感想]

七星降霊学園のアクマ 02 スロウス・バレット (角川スニーカー文庫)

 

いやー安定していて面白い。

 

キャラクターの配置や特徴に役割などは把握できていますから、スラスラと読める。一見して簡素で簡略化されている文章は会話が多いように映るけれど、その実描写すべきところは押さえているので、心地よく読めた。流石です。

 

カグラちゃん、家にも来ないかしら――。

 

やはりアクマがいいですね。フハハハハ――笑い方から面白いし、黒猫の魔王様が家政婦をしてしまうというギャップが良い。今回はカグラが主役ではないものの、その存在感といったら半端ではなく、全てをもっていく可愛らしさがそこにはある。この猫ファンシーなり。

 

考えを改めたのは妹とのイチャイチャだろうか。描写を入れることでコミカルに早変わりするし、その空気にあてられてコッチまで幸福値が増すような気がします。無いよりはあった方が良い。むしろ無いと物足りない。

 

全体的にコミカルに寄っていた印象。

 

それ故に、物語としては繋ぎの巻といった位置づけだろうか。脇役の深いところを描写しつつ、アクマと人間の関係や物語の伏線を張っていく。なので、巻き起こる事件の真相はご想像できる通りであり、戦闘もあっけない。それでも今後への布石なので、世界観は広がった。

 

さて、そろそろ売り上げが気になるところですが、是非続いて欲しいので売れてくれと切に願っている今日この頃。面白いのに売れないのがスニーカー文庫な印象なのですよね……。

 

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