Tとパンツとイイ話3 (MF文庫J) [感想]
完結。
面白かったのだけれど、ここで完結。著者の提供する笑いのセンスは素晴らしく光っていたので、そのコミカルさをもっと味わっていたいという思いもあるのだけれど、下手に長引かせるよりは綺麗に完結した方が気持ち良い。
物語は各登場人物に見せ場を作りつつ、上手くまとめきっていました。少ないページ数ながら、一人ひとりの背景もしっかり入れ込んでの最終ボス戦の雰囲気は、単純によく出来ているなと。全体の流れも綺麗でしたし、核として描いていた恋愛模様も楽しめた。
頭から尻尾まで描かれる、光里とのイチャイチャには嫉妬。
積極的にアプローチを仕掛けてくる光里の攻撃力の高さといったら半端ではなく、可愛らしさは悶絶もの。陽太の突っ込みには無理がないし、地文とのバランスも絶妙。
お互いに好きだと分かっているけれど、攻めて逃げられるを繰り返す二人が微笑ましい。陽太の場合には好きだから対応もよりマイルドに優しくなり、結果として逃げているように見えるだけなので、変にラブコメを見せられている感じがしないし、ライバルがいない光里との関係は安心して読める。
光里のヒロインとしての力、見せてもらいました。可愛いです。読めばお嫁に欲しくなることでしょう。
次回作はファンタジーということですが、作品としての文章の読みやすさは素晴らしいので、面白くなるのではないかな。笑いのセンスも素晴らしいから、コミカルさも入れてもらえるとうれしいのだけれど。
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- 作者: 本村大志,前田理想
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 文庫
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