ヒメこえ (MF文庫J) [感想]
妹が声優にスカウトされたことから物語り始まる。主人公は妹の付き添いとして声優業界に関わっていくことになるのだが、そこまで深く関わるわけでもなく、学生生活を送りながらののんびりとした日常が描かれる。
登場する女の子たちは誰もが主人公の航に好意を持っていて、当ててんのよってな具合で積極的で可愛らしい。例によって航は鈍感なので気付きませんが、不意に格好良い台詞をいってヒロインズの好感度を上げてしまうのはお約束。
ラブコメは確かに面白い。癖のあるキャラクターで楽しいラブコメが出来ている、と思う。けれど、話の軸が良く分からない。特別、何が起こるわけでもないので、何を描きたいのか曖昧。読み終わったときに、盛大な前振りという感想を抱いた。
ここから何か起こりそうで、声優の仕事やラブコメの良さも出てくるのだろうけれども、まだ舞台と登場人物を説明しただけで、部活がどう絡んでくるのかも分からない。一巻だけでは何ともいえない。
Presented by Minai.
- 作者: 太田顕喜,雛咲
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 文庫
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