Infinity recollection

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一つの大陸の物語 (下) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫) [感想]

一つの大陸の物語 (下) ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫)

 

ワクワク感と冒険している感じが好きでした。

 

それは本作にもしっかりと受け継がれている。上巻は「メグとセロン」の延長線上のようなところから始まり、「リリアとトレイズ」が重なっていくような物語でしたが、下巻は「アリソン」そのままでした。

 

アリソンもヴィルも大人にはなってしまいましたが、ちょっとスリリングな冒険をしているのは昔も今も同じ。仲間に助けられながら、運を味方につけながら、サバイバルに銃撃戦に空中戦までこなして、事件を解決するために行動する。熱かったですね。

 

サプライズ結婚式。

 

本人から死んだことを伝えられないかぎり信じない――云々とは作中での台詞だが、快活でポジティブすぎるアリソンに振り回されるリリアは面白かったですよ。隣で見ているトレイズの視線を想像すると、何だか笑みがこぼれますね。

 

ここまでシリーズを続けてきたからこその結婚式。招待される面々それぞれに思い出があり、それがまた繋がることで驚きやら喜びやらへと化学変化していく様は、読んでいてもとても微笑ましく心が温かくなる。思い返すとどこを読んでも微笑ましく笑みをこぼしていた気がする。すべての出来事が思い出されるからこその高揚感は格別でした。

 

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