大日本サムライガール 5 (星海社FICTIONS) [感想]
片桐杏奈が電撃移籍。
栞を引き抜いたことで、ひまりと栞がトップアイドルになっていく流れかと思いきや、片桐杏奈の引き抜きが大部分で、それに絡むお話。鳴り物入りで事務所入りした栞が空気にならないか心配ではあります。よく考えたら会計士もなりたての卵ですものね……、そりゃ壮司の方が優秀か。
ひまりの選挙云々の年齢問題があったので、どこかで時間を跳躍することになりそうだとは思っているのだけれど、そうなったときに栞は戦力になってくれそうで面白いのですけれどね。そうならないなら、その手法こそが面白さになってくれるでしょう。
――さて、5巻ではドーナツ屋をやることになるという展開に驚かされた。そもそも、片桐杏奈を引き抜くというのが意外だったのですが、芸能と経済と政治の三本柱の本作なので、それなら移籍のシステム等も描いていくのはシリーズとして妥当だと思います。ただ、少しテンポ感が悪くなってしまっているのは否めない。
先ほどの栞の話ではないけれど、これから先の展開を想像したときに杏奈が凄腕の社長という認識を世間から受けるのは悪いことではないので、伏線としても良いとは思うのですけれどね。
というか、よくよく思い返していくと伏線だらけの巻と言った方がいいのかもしれません。最後の引きだってそうだけれど、その前の展開として二大政党からのアプローチを受けているが、これをひまりは断った。これはアメリカ情報部としては大きいのではないかと。
手を取り合うべきはアメリカなのか? ひまりがどう反応するのか颯斗の考えはどうなのか。後ろ盾を得られるなら悪くないけれど、話は簡単ではないかもしれない。続きが気になって仕方ないので、早く読みたいです。
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- 作者: 至道流星,まごまご
- 出版社/メーカー: 講談社
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