新約 とある魔術の禁書目録(5) (電撃文庫) [感想]
……あれ、とあるってこういう作品だったのだろうか。
久しぶりに本シリーズを読みましたが、まず感じたのは違和感。科学サイドの方が好きだと前にも言っている気がするけれど、今回の話は楽しめなかった。
一端覧祭をやるならそれでいいですし、上条さんが大文化祭を楽しんで、思わぬところで事件に巻き込まれて、右手一発で解決してくれるのが本作の読みどころだし、物語の格好良さだ。
それが一種、群像劇のような体で、入れ替わり立ち代りキャラクターの視点が変わるものだから、一つのことに集中できない。物語がぶつ切りになって、興味が湧いたころには違う場面に移る繰り返しになるものだから、面白いを目の前に通り過ぎていく感じ。
物語も伏線を張っているのか張っていないのか微妙ですし、ただただ説明が続いた。序章に過ぎないから、と言っていいのかも怪しい。唯一楽しめたのは迷子の件だけだろうか。今回はつまらない。
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新約 とある魔術の禁書目録 文庫 1-7巻セット (電撃文庫)
- 作者: 鎌池和馬
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 文庫
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