恋に変する魔改上書 (ガガガ文庫) [感想]
第7回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作
表紙はどこかで見たことがある絵柄だなと思うのだけれど、別の人だからびっくり。ふわっとしている可愛らしいイラストが印象的。
物語はラブコメの体を成しているけれど、言い方が悪いかもしれませんがそれだけです。申し訳ない、どの辺りが評価されたのか、自分には分かりませんでした。
ラブコメを第三者の視点から描くのは新しい……です。ラブコメしている男の子と女の子とは別に、外から見ている女の子から描いていくということだけれど、新しいだけでラブコメ本来のドキドキだとかニヤニヤだとかが排除されてしまっている。
コミカルにギャグを織り込んでもいますので、ギャグ作品だったのかもしれませんが、ラブコメが盛り上がらずにギャグを押し付けられるので、どうにも楽しめません。キャラクターたちの奇行が悪目立ちして露骨にすべっているように見える。
魔改上書での楽しいラブコメを期待していたけれど、変な悪魔に物語をかき乱されるだけで、最後まで作品として何がしたいのかが分からなかった。
- 作者: 木村百草
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 文庫
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