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Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

社会的には死んでも君を! (MF文庫J) [感想]

社会的には死んでも君を! (MF文庫J)

 

第6回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作受賞作

 

幽霊の香月に出会ってラブコメ現象という呪いにかかった主人公の八平。ラブコメ現象とは、ラブコメで良くあるハプニングに襲われるというのもで、そのせいで八平は暗い中学時代を送る。

 

そんなラブコメ現象に打ち勝つべく、対策を万全に高校入学に挑むが、入学早々にラブコメ現象が発生してしまう。終わったかに思われた高校生活。けれど、何故か出会った女の子には好印象を持たれて――。

 

八平のことが好きすぎて目が怖い同級生、弟のことが大好きでストーカー気味な姉、ちょっと厳しい生徒会長、幽霊の香月。このヒロインたちに囲まれつつ物語が進む。

 

近くにいるのに縮まらない二人の関係が良かった。

 

香月は幽霊なので八平以外には見えないし、声も聞こえない。だから、八平が香月と話していたりすると、周りからは変な奴にしか思われない。香月にしてみれば、中学は自分のせいで八平が苦しい思いをしたと考えている。だから高校では、自分には極力かかわらず、楽しい学校生活を送ってほしい。

 

でも八平はそうじゃない。香月は幽霊だけれど、八平は香月のことを誰よりも大切に思っている。出来るだけ一緒にいたいし、香月には笑っていて欲しい。

 

そんな八平の優しさが分かるだけに香月も辛い。香月も八平のことは好きだけれど、彼女には実体がなくて。普通に生活するなら、他のヒロインたちと仲良くすべきで。けれど、いざ他の女の子と仲良くしているのを見ると嫉妬してしまう。

 

八平にとって自分は必要なのか、彼の邪魔をしているだけではないのか。悩む香月が誰よりも乙女でした。終盤での、八平の一生懸命さも熱くて好きになれた。

 

正直、香月の話にまで持っていくまでは物語に穴がありまくりで、上手くはないのだけれど、八平と香月の関係は面白かったし、終わり方も好印象でした。

 

社会的には死んでも君を、タイトルには八平の思いが詰め込まれている気がして、読み終わったときに熱い。面白かった。

 

 Presented by Minai.

社会的には死んでも君を! (MF文庫J)

社会的には死んでも君を! (MF文庫J)