Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

軍事

絶深海のソラリスII (MF文庫J) [感想]

続編が発売してるじゃないですかヤダー。 第一巻では深海で展開されるパニックホラー に戦々恐々としながら、背中から這い寄ってくるような理不尽さ・不気味さ・気持ち悪さをまざまざと見せ付けられて、止まらない鮮血と悲鳴に主人公のミナトと共に胸を抉ら…

ガーリー・エアフォース (2) (電撃文庫) [感想]

F4ファントムのキャラクターいいですね。精神年齢も高めでお嬢様っぽいクールキャラ。極度の現実主義者というか、少しでも長く人類を生き延びさせる為に戦っているので、現状とこれからを天秤にかけてより人類のためとなる方法を選択してしまうが故に冷酷…

ガーリー・エアフォース (電撃文庫) [感想]

夏海公司さんの新作。「葉桜が来た夏」を彷彿とさせるようなボーイ・ミーツ・ガールに、ああこの作家さんなんだなと懐かしくなりました。「葉桜が来た夏」を読んだ時には「イリヤの空、UFOの夏」を思い出したわけだけれど、本作はよりイリヤに近いだろうか。…

フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第二章。 上手いですね。ギアを上げてくるというか、新展開を読ませるにしてもコチラが読みたいときを見透かしたように読ませてくれますし、達也が一歩を踏み出してしまった分岐点にしても描写する部分を丁寧に選択していて好感が持てる。 新キャラクターの…

GENEZ‐8 ジーンズ (角川ファンタジア文庫) [感想]

クライマックス。 怒涛のカップル成立に物語が追いついていけていないよ、良い意味で。セルジオさんが世界をぶっ壊してしまいたくなるのも頷ける――この読み手は曲解していますが。 シリーズをここまで読んでいればカップル成立から物語は激甘ラブな内容にな…

フルメタル・パニック! アナザー5 (角川ファンタジア文庫) [感想]

暗い、暗いよ達哉くん。兵士と学生の狭間で揉みくちゃにされている達也くんが悩んでいる。これまでPMCとして仕事をしてきたけれど、ここからは人命を賭けることになる――かもしれない。それは自分の命、仲間の命、そして敵となる者の命。 ASで戦うということ…

フルメタル・パニック! アナザー4 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

二話構成。内戦が勃発しているアフリカへ行く話と、家出したクララを迎えに行く話。 前半を読んで、あと半分どうやって続けるのだろうと思ったら、そんなことはなかった。シリアスな話とコミカルな話で、雰囲気の違うものを読ませてくれるのは楽しめました。…

シークレット・ハニー 1.船橋から愛をこめて (富士見ファンタジア文庫) [感想]

意外としっかりラブコメしていて逆に驚いた。いや、むしろラブコメではなくエロコメな気がしなくもないけれど、主人公の秘密を探るために、各国家機関から送り込まれたエージェントたちにモテまくるというハーレム展開は楽しませてもらった。 最終的には主人…

フルメタル・パニック! アナザー3 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

表紙を拝見して、まずは誰と口にしてしまったけれども、イケメン王子でしたか。後ろのASも気品があるというか騎士風なので、これまであったASとは違うなと印象付けられる。 ユースフは一瞬だけ登場するだけのキャラクターだと思っていたら、この巻では準主役…

GENEZ‐7 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語もクライマックス。 バレンタインデーに浮かれる海神学園がまぶしいです。急接近した謙吾とユキナもそうだけれども、彩離までもが恋をしているというのだから周りの反応も面白い。そして林先輩と亜佑美部長は、今回のバレンタインの主役だ。 隠れて亜佑…

その男、魔法使い”A” 1 (ファミ通文庫) [感想]

榊一郎と藤城陽、「ストレイト・ジャケット」のコンビが描く新シリーズ。 一九九九年、アメリカ合衆国国防総省に激震が走る。アメリカが誇る第二艦隊が一人の男によって蹂躙されるという冗談みたいな状況を見せ付けられていたからだ。魔法を行使し、僕を従え…

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) [感想]

バレンタイン商戦が始まったころ、原発を狙ったテロが発生した。そのテロは、小説「原発危機」の内容と酷似しており、小説がテロの元になったとメディア良化委員会は厳しく批判。著作者である当麻蔵人を捕らえ、さらに自由な著作を規制しようと動き始める。 …

ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 (電撃文庫) [感想]

スポーツ戦争。 全世界がしのぎを削るスポーツの祭典、テクノピック。スポーツの祭典とは言えど、そこは各国の思惑が入り混じるパワーバランスを図るための代理戦争に他ならない。「資本企業」の航空PMCに所属する少女が与えられた任務は、テクノピックで好…

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫) [感想]

昇任試験から始まる第三弾。 図書隊に入隊して一年十ヶ月が経過すると昇任試験を受ける資格が与えられる。同期である郁、手塚、柴崎の三人も資格を得られたのだけれど、どうにも雲行きが怪しい。試験の一ヶ月前に手塚に呼び出された柴崎は実技テストのコツを…

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) [感想]

郁の両親が職場に来るというのだから大変。戦闘職ということを隠している郁は、本当の仕事を両親に知られるわけにはいかないので、代わりに苦手な図書館業務をしている姿を見せようとするのだけれど……。堂上班と柴崎の連係プレーが素晴らしい。 とてもじゃな…

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫) [感想]

表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立し、公序良俗に反する表現には更なる規制がかけられた世界。それに対抗すべく図書館法――通称「図書館の自由法」も成立し、表現の自由を守るために図書館は武装した。検閲と戦う図書館を描く。 猪突猛な郁が読ん…

ヘヴィーオブジェクト電子数学の財宝 (電撃文庫) [感想]

おっぱい村。 フローレイティアさんどうしちゃったんですか……。豪胆なお姉さまかと思っていたら、酔ったときは泣き上戸とは、凄まじい破壊力。クウェンサーにしなだれかかるミニスカサンサさんが可愛らしすぎました。 姉属性から妹属性に。 酔った勢いでクウ…

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

「フルメタル・パニック!」アナザーストーリー。最後の戦いから十数年後。 主人公は陣代高校に通う高校生、市野瀬達也。実家が土建会社を営んでいるために、PSなど機械の扱いには慣れていた。ある日、土建の手伝いでPSを動かしていると、日本ではありえない…

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

短編集、懐かしい。相変わらず上手いですし、読みやすい。笑い話から切ない話までバランスよく配置されております。 与太者のルール(前)(後) サバゲー同好会を作りたい者たちと、宗介がサバゲーで戦うことに。サバゲーに対して知識のない宗介は、とりあ…

ウェスタディアの双星(8) 最終決戦の章 (電撃文庫) [感想]

シリーズ完結。 三国同盟を実現することで、大国ルフェールの同盟国から脱却したウェスタディア。それをよしとしないルフェールが、ウェスタディアを潰すべく戦争を仕掛けてくる。 バドエルの男気が凄かった。兵力差があるために、戦略上は見捨てざるを得な…

GENEZ-6 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

新たなGENEZ登場。 グリークスの日本支部が海神学園であり、グリークス本社は別にあるというのは最初から明示されていたけれど、今回はそこ、ギリシャへ謙吾たちは飛ぶことになる。 口絵を広げれば分かるけれど、GENEZがいきなり増えると共に、登場人物も一…

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫) [感想]

戦争によって家族を失った主人公の佑樹は、学校を転々とする。しかし、東京のある中学校に転校したとき、佑樹を迎えにきたのは不思議な飛行兵器とパイロットの少女、桜子だった。戦闘機の適合者に選ばれた佑樹は、戦争に巻き込まれていく。 切なさが突き刺さ…

ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

ぱ ん ぱ か ぱ ー ん っ ! 前作の終わりからどのように繋げていくのか、両親を探しに行くところをどのように描くのかに気になっていたけれど、なるほど。ニーナがずっと旅をしていく形ではないことに安心しました。 というのも、ラビッツの面々との楽しい…

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック 2 (ガガガ文庫) [感想]

物語はファンタジーだけれど、ミリタリーということで、そこは今回も新鮮に読めた。エルフやドワーフ、トロールなどがいる世界で、焦点は人間たちの特殊部隊。 リョウトを主人公に、剣と魔法が飛び交う中で、現代の銃や爆弾といった単語が脳裏を霞める。戦場…

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫) [感想]

完結編。 空の果てを目指したイスラが、空の一族と出会い、クレアを生贄に旅を続けるかの選択を迫られる。クレアが空の一族の下へ行けばイスラの人々は助かるのだけれど、どうにも出来ない。大人にも限界があって、自分達にも限界はある。 それでもカルエル…

宅配コンバット学園 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

新人さんということだけれど、微妙。 過去の戦争に登場人物たちが送り込まれ、そこで任務を遂行するために奮闘する話。弾薬や食料などの物資は、未来からの宅配便で送られてくる。 設定だけなら面白そうと思えたし、タイトルにも好感が持てたのだけれど、期…

星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

アーヴによる人類帝国と三ヶ国連盟の戦争は七年目に突入。ラフィールとジントも襲撃艦フリーコヴで戦場へ、ラフィールの弟であるドゥヒールも戦列艦カイソーフで戦場に。そんな中、帝国とハニア連邦との間で密約が交わされようとしていた――。 ジントが慣れな…

星界の断章 1 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

アーヴの誕生と罪、その起源に迫るような短編集。 星界シリーズを読む上で、今まであまり語られていなかったアーヴという存在についてが書かれているので、作品に深みが出ている。アブリアルの話など興味深い。 作中には、過去編とでもいうべきこれらの話に…

GENEZ-5 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

日常のジーンズ。 短編集の構成で、謙吾たちの普段の生活が描かれている。がっちりとした任務もいいけれど、たまには肩の力を抜いて、高校生らしい青春を読むのも楽しい。 任務は日常的にあるけれど、彼ら彼女らは高校生で。任務の難易度だってジーンズが必…

思い出したくもない人生最悪の96時間 (メディアワークス文庫) [感想]

タイトルから凄く期待して読んだのだけれど、拍子抜けしてしまった。 サスペンスということであったし、あらすじからも弟の他殺死体を発見し、第一発見者として警察に追われる主人公ということで、どうにかして警察から逃げつつ犯人を捕まえる話かと想像して…