2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
全てがつながり、謎が明らかになる。 景介が鈴鹿の一族の争いに巻き込まれて始まった物語。今までに積み重なってきた伏線を回収しつつ、あれよあれよという間に怒涛の勢いで物語が展開された。 デートで良い雰囲気、明るい部分を読ませて、突き落とす。 枯葉…
ロリかっけーはずの阿良々木暦が普通に格好いい。 これほどまでに”普通”という言葉を使いたくなったのも久しぶりだった。それはもちろん良い意味で、なのだけれど。変態に流れていたはずのアララギ先輩が何故だか格好良いという不思議がそこにあった。 今な…
流石に上中下という三巻構成。 そんな中での真ん中という立ち位置の本作。正直に表現するなら長いという印象が終始付いて回った。 言い方が悪いかもしれないが、本編通して最終章のパワーゲームへの繋ぎに過ぎないので、そこに至るまでの過程が退屈だ。人数…
不思議な防具屋シャイニーテラス、シリーズ完結。 物語が終るということで、今までのように短編集や連作のような形ではなく、ソラとアルフォンスのラブストーリーな内容となっている。 これまでもソラとアルフォンスの物語には違いなかったけれど、そこは不…
第9回SD小説新人賞 佳作受賞作 大学生の浩介は、ある日ライトノベルの神さまを名乗る女の子、栞に出会う。よく分からないうちにライトノベルのような恋をさせるという契約を結んでしまい。浩介のお約束だらけなラブコメの行方は――。 惜しい、という感想が読…
短編集。 小休止的な意味合いで短編集でまとめられた5巻でした。前巻でスバルがジローに告白したので、今回は告白する前、過去を短編するのかと予想していたのだけれど。 案外あっさりと告白は流れてしまって、何だか肩透かしを食らった気分になりました。で…
第9回SD小説新人賞 佳作受賞作 パズル感覚の学園青春小説とあるけれど、まさにそれだった。最初は欠片だったものが徐々に組みあがっていき、後に完成する。流れは読んでいて楽しい。 本作は登場人物たちが交換日記をしていくことで、物語が進むのだけれど、…
第6回新人賞〈最優秀賞〉受賞作 主人公の横寺は煩悩にまみれた高校生、建前で喋るのを治す為に願いを叶える”笑わない猫”に祈ったら、思ったことをすぐ喋る体質になってしまった。同じく本音を奪われた筒隠月子と共に、建前と本音を取り戻す方法を探す。 荒さ…
彩姉ぇがお子様に!? 仕事は運び屋で、いつも酔って帰ってくる姉。クールで格好良く、魔法が使えてとても強い姉。今回はそんな星弓家の長女、彩美が主役のお話。 彩美は振り幅が大きくて、様々な面が見れる面白いキャラクターだと思うのだけれど、これまでは…
復讐の剣、慈悲の剣。 世界観が魅力だった。一巻ということもあるので、まだまだ序章であるし、これからを期待させるにとどまっているのだけれど、そこまでいく過程を丁寧に描いている。 主人公のアレスの過去を追いながら、彼が現在置かれている状況を読ま…
ジントが故郷に帰る。 帝国の作戦がひとまずは落ち着いたので、その間にジントはハイド星系へ行くことにする。これにはラフィールも星界軍に休暇願いを提出してついていくことに。 このラフィールの行動からして、これまでの話があってのことなので嬉しい。 …
幻炎作戦が大勝利に終った帝国は、部隊を再編成して狩人作戦を開始する。バースロイル艦長であるラフィールも作戦には参加しなければいけないのだけれど、ビボース提督に領主代行を命じられてジントと惑星ロブナスIIに行くことに。 領主代行は貴族でなければ…
人類統合体との戦争が始まるまでを描いた前作から、実際に戦争が始まり、大規模作戦が展開されている今回。突撃艦バースロイルを指揮するラフィールとジントを描く。 二人の関係性がやはり魅力。 戦場で戦っているのだけれど、そこはSFの艦隊戦なので直接的…
ドキドキするっしょーっ! 近未来のウィーンを舞台に、紫、蒼、黄、三色の妖精たちが機械化された身体を駆使して社会に蔓延っているテロと戦う物語。 世界観がしっかりしていた。近未来だけれど、そこに描かれるテロリズム、宗教、民族が深く関わっている部…
うーん、残念、合いません。 ギャグでひたすら繋いでいく展開に疲れてしまいました。登場人物たちが掛け合いをしていくので、その台詞で面白さを演出したかったのだろうけれど、著者とは笑いの感覚がずれているのだろう。 ギャグで笑わそうとしているのに、…
第2回GA文庫大賞 優秀賞受賞作 普通の高校生だった大和は、ある日連続殺人事件に巻き込まれてしまうが、転校生である静馬の魔術に救われる。日常から非日常的な、王道の学園異能バトル。 展開など読んで、嫌いじゃない。 読みやすさで簡単に書かれているので…
第14回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作。 美術部員の真一は忘れ物を取りに夜の学校に行くのだが、そこで見知らぬ少女に出会う。真一が少女の正体をイタチであると見抜いたことで、彼女とある約束を交わす。それ以降というもの、学校には様々な妖怪が現れ始めて――…
ダーク学園ファンタジー 序盤を抜ければ後は素直に読めてしまうし、シリーズという意味でも一巻が楽しめるなら楽しめるのだろう。累計で見たときの掴みが上手いなと思わせる作品だ。 個人的に著者への印象なのだけれど、一巻としての序盤の掴みという意味で…
正真正銘の導く神か、それとも百年に一人の詐欺師か。 有角、有翼との同盟を果たした次は、盲民族との接触を図る。彼らは生まれながらにして目が見ず、視覚ではなく聴覚で物事を判断する種族。その国自体も鎖国していた為にセレィは苦労する。 戦いよりは政…
タイトルが気に入ったので購入。 2019年、少子化が急激に進んだ社会で、子供達は学園都市に集められて教育を受けていた。世界ではジーニアスと呼ばれる、天才を超える天才、が出現しており、このジーニアスを受け入れているのが主人公の通う学園都市で――。 …
あとがきで次は短編集だと書かれていた記憶があり、それの記憶が正しかったのかは分かりませんが今回は短編集です。夏祭りでウフフな短編集。バスケは薄めな短編集。 ――なるほど、バスケをしないとこうなるのか。 妙に変なところで納得してしまいましたが、…
キノの旅、十周年おめでとうございます。 昔から読んでいるシリーズのような気がしますが、気付けば十年なのですね……しみじみ。もっとも、自分が読み始めてからは十年経ってないですけれども。 そんなキノの旅ですが、大幅に内容が変わるわけでもなく、雰囲…
秋津依紗子に関して調べるために、彼女の家を訪れることにした景介たちだったが、繁栄派も静かに行動を開始していて――枯葉の記憶に関する重大な秘密が判明する。 制服姿の枯葉が可愛らしかった。 唐突に高校へやってきた枯葉に景介は戸惑ってしまい、クラス…
タイトルに探偵とあるので、ミステリーの類を想像していたのだけれど、そうではなくて。探偵は探偵でも、探偵の種類が違う、それが良かった。 捜し物を見つける探偵。 その捜し物にまつわる話で構成される。いわば短編集や連作になっているような作品だ。捜…
土橋真二郎さんの新作ということで購入。 相変わらずの著者らしさが出ていて良かった。人間の醜悪な部分が静かにゆっくり染み出しているのが、いい具合に気持ち悪いです。悪い本性が良く出ていました。 今回は卒業を間近に控えた高校三年生がターゲット。生…
タイトルから凄く期待して読んだのだけれど、拍子抜けしてしまった。 サスペンスということであったし、あらすじからも弟の他殺死体を発見し、第一発見者として警察に追われる主人公ということで、どうにかして警察から逃げつつ犯人を捕まえる話かと想像して…
思わずな衝動買いであり、ジャケ買い。 書店による前に、どうでもいいような天体やら宇宙やらの話をしている流れで、ハヤカワ文庫の棚に向ったら、これが平積みされていた。目に付いたので思わず。タイトルも気に入った。 短編8作が詰まった本となっている。…
格好良い、けど何か間違ってる。 男の子なのに魔女を目指す物語。主人公は女装をしたりして、何とか卒業証書を獲得するために奮闘するわけですが……、個人的に女装云々で男が女として生活する、みたいなお話というのは苦手だったりします。 昔と比べると苦手…
ゆるい空気が好きだ。 上手く表現することができないのだけれど、なんとも言えないキャラクターたちの掛け合いから発生する不思議な空気。思わず笑ってしまう。 とにかく言葉で韻を踏んでみたりする台詞回しが続く。前からそうだけれど、ギャグなのかそうじ…
世界はとてもシンプルに出来ている。 ああ、何なのだろう、青木のこの格好良さ。そんなに全力で生きてどうするんだ、全力すぎるじゃないか、全力すぎて眩しいじゃないか。格好良すぎるよ青木。 今まで人一倍にギャグのポジションにいたし、たまに唯に対して…