Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

バトル

竜は神代の導標となるか (電撃文庫) [感想]

エドワード・スミス先生の新作。内容は王道戦記モノでとても好みですし、「侵略教師星人ユーマ」を書いている作家さんですのでその文体と構成の読みやすさには確信がありますから安心して購入できますね。戦記モノといってもひとえに様々あるわけですけれど…

おともだちロボ チョコ (電撃文庫) [感想]

これまた凄い作品を書いてきたな、けれど消化不良だなというのが正直なところだろうか。入間人間先生の作品は好きなのでよく読みますし、新刊を見つけると買ってしまうので今回もその例に漏れないわけだけれど、あまりにあっさりと終わったので少し拍子抜け…

コロシアム (電撃文庫) [感想]

小学校や中学校のクラス編成では偏りが出ないようにバランスよく生徒を配分するのは良く知られた話だろうと思う。勉強が得意な子、運動が得意な子、クラスをまとめられる子、どんなクラスになったとしても予め生徒がバランスよく配分されているのだからクラ…

東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind (上) (角川スニーカー文庫) [感想]

絶望で彩られた世界の中で、希望となるボーイミーツガールを描く。「消閑の挑戦者」や「ムシウタ」でお馴染みの岩井恭平先生の新作。突如として人類の敵が現れたことで東京は侵入不可能の怪物たちの世界となってしまう。主人公は東京に閉じ込められた幼馴染…

ガーリー・エアフォース (2) (電撃文庫) [感想]

F4ファントムのキャラクターいいですね。精神年齢も高めでお嬢様っぽいクールキャラ。極度の現実主義者というか、少しでも長く人類を生き延びさせる為に戦っているので、現状とこれからを天秤にかけてより人類のためとなる方法を選択してしまうが故に冷酷…

ソードアート・オンライン プログレッシブ (3) (電撃文庫) [感想]

プログレッシブも長いなと思っていたのだけれど、まだ3巻だったのですね。2巻の発売が1年前だからこそ長いと感じているのかもしれません。そんな本作は今回もエルフキャンペーンクエストを継続しておりますので、アインクラッド攻略よりもテーマに沿ったゲー…

クロス×レガリア 王威の決戦 (角川スニーカー文庫) [感想]

最終巻です。あとがきにあるように、残り2巻のところを1巻にまとめられたようですが、内容を詰め込んだわりに駆け足になりすぎることもなく、エピソードを上手いように展開させていて流石でした。むしろ、展開全てに見せ場がやってくるので、高揚感を持続さ…

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア)2 (MF文庫J) [感想]

ラブコメ成分多め。 最上と六道が修羅場を演じているのは楽しいですね。ニヤニヤしながら読めました。ただ、今回は猫かぶり系ヒロインの日比野がメインだっただけに、二人の競い合いはおまけなのだけれど。 この日比野が普段は優等生だけれど、内面は黒いみ…

魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫) [感想]

来訪者編完結。 リ、リーナが活躍していない。天下のアメリカは終始かませ犬の扱いといいますか、達也と深雪の無双とイチャラブを楽しく読む作品だから仕方ないのだけれど、前にもいったように大掛かりな組織とか階級とか、全てにおいて説得力がなくなって括…

クロス×レガリア 双貌の王 (角川スニーカー文庫) [感想]

これまた面白くなってきた。 ジンというライバルが登場してから、世界が一気に広がっているけれど、まさに第二部スタートという内容。表題にもある通り、資質は真逆でも王の器をもって生まれた馳朗とジンの元に、自ずと忠誠を誓う臣下が集まり始める。 依頼…

学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J) [感想]

綾斗が鳳凰星武祭を戦っていく理由、優勝する理由が明確になったのは大きいですね。流されるような形で、ユリスの為に戦ってきていたけれど、これで本気具合が増したような気がする。 姉のことを掘り下げつつ、ユリスが抱えている背景を深堀しつつ、ベスト4…

グランクレスト・アデプト 無色の聖女、蒼炎の剣士 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

混沌が支配する大地を舞台に描かれる、戦記ファンタジーグランクレストの外伝が早くも登場です。MF文庫でも刊行されて、更にコミックなども刊行されると1ヶ月に1冊は関連書籍が発売されるような感じになるのでしょうかね。 邪紋使いの物語。 今回は聖印を宿…

ロストウィッチ・ブライドマジカル (電撃文庫) [感想]

藤原祐さんの新作。 登場人物たちは魔法少女のはずなのに、著者が描くそれらは、ダークで容赦なくおどろおどろしい。魔法の国の女王のための統合戦争に巻き込まれてしまった少女たちを主軸に、生き残りをかけての壮絶な殺し合い(絶望)と、一つの可能性とし…

グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ロードス島戦記の水野良が描く一大戦記ファンタジー。 これは凄いのが来た。今年読んだライトノベルの中でも最高に面白い作品なのではないだろうか。その世界観、ファンタジー設定、登場人物の特性特徴、物語の構成、作品内のリソースを開示するタイミング、…

クラッキング・ウィザード ~鋭奪ノ魔人と魔剣の少女 (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

現代の情報技術やら何やらが魔法技術として運用されている世界で、主人公たちハッカーの活躍が描かれていく。 世界観的にはファンタジーなのだけれど、魔法がインターネットなどと同じような感覚で使われているので、近未来SF的な雰囲気もかもし出している。…

ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫) [感想]

これ以上君と話すことはないよ。戦おう……。 分かっていたけれどついにこのときが来てしまいました。これまで旅をしてきて、楽しいときも苦しいときも目標に向かって歩んできたユージオとキリトですが、圧倒的な力の前に想いが歪められる。 離れてはじめて分…

Fate/stay night [Realta Nua] [感想]

お盆なので久しぶりにやりました、Fate。 元々はPC版でプレイしたのですが、PS2版もプレイして、いまやPSV版まで発売しているのですよね。たまにやりたくなるのだけれど、プレイしていてたせいでライトノベルが読めないとはふがいない休みを送っています……。…

インヴィジョン・ワールド (角川スニーカー文庫) [感想]

第18回春スニーカー大賞 特別賞受賞作 美亜が可愛い。言動が猫のようで愛らしく、ドーナツを信奉しているところなども面白いですし、好きですね。逆に杏奈にはその魅力をあまり感じなかった。というのも、美亜の出番は比較的に少ないので、可愛らしさという…

空戦魔導士候補生の教官1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第24回後期ファンタジア大賞 金賞受賞作 これはよく出来ている。作品として何をやりたいのか、どこを面白さとして提供していくのかが明確なので、読んでいて構成が綺麗。先が読めると言えばそうだけれど、期待されるエンタメを期待通りに読ませてくれるのが…

七星降霊学園のアクマ 04 グリード・ウィング 七星降霊学園のアクマ (角川スニーカー文庫) [感想]

フハハハハハ。 アバドンとなったカグラめっちゃ格好良いじゃない。月斗たちのことなんて知らないと言いつつ、いつもの料理を振舞ってくれたり、わざと魔界から自分から遠ざけようとする。 そんな冷たいカグラを見ていたら、思わず後ろを向いた黒猫を想像し…

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア) (MF文庫J) [感想]

著者の新作ということで購入。 キスをしないと世界に殺される。主人公が生き残りをかけて、女の子とのキスに挑む物語。こう書くとコミカル全開ですが、ギャグではないですし、むしろシリアスだと言える。某作品と同じと言われればそれまでですが、本作はより…

魔法科高校の劣等生 (10) 来訪者編(中) (電撃文庫) [感想]

中巻。 パラサイトの件で達也の周囲がゴタゴタしてるけれど、上巻の感想でも少し触れたように、予定調和に様に何も起こらなかったですね。逆の意味で安心してしまいました。 正直、頭100頁くらいまでと終盤50頁を読めば流れは補完できるのではないかと思うく…

新約 とある魔術の禁書目録(5) (電撃文庫) [感想]

……あれ、とあるってこういう作品だったのだろうか。 久しぶりに本シリーズを読みましたが、まず感じたのは違和感。科学サイドの方が好きだと前にも言っている気がするけれど、今回の話は楽しめなかった。 一端覧祭をやるならそれでいいですし、上条さんが大…

クロス×レガリア 海神の遺産 (角川スニーカー文庫) [感想]

宝の地図を見つけた馳郎たちと生徒会の面々が、夏休みに海へ旅行に出かけるという、キャッキャウフフな可憐な水着と女の子たちの眩しい笑顔が炸裂することうけあいな和やかな話になるかと思いきや――いや、事実和やかではあるのだが。 クロス×レガリアオール…

クライシス・ギア 緋剣のエージェント・九重 慎 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

日本刀バトルアクション。 クライシス・ギアと呼ばれる人類の発明品が一般的に使われる世界を舞台に、主人公の九重慎が政府機関「特防」のエージェントとして、本来は人命を守る道具である「クライシス・ギア」を使った犯罪に立ち向かっていく。 一言で言う…

学戦都市アスタリスク 03 鳳凰乱武 (MF文庫J) [感想]

鳳凰星武祭。 六学園が争うタッグ戦。綾斗とユリスが予選を圧倒的な強さで勝ち上がっていき、本選一回戦までが描かれるのですが、まさかのレヴォルフが活躍する展開でした。会長の活躍も意外でしたし、彼らの内情を多く入れ込んでいたのも意外。 ウルサイス…

アリス・リローデッド (2) ヘヴィ・ウェイト (電撃文庫) [感想]

一度、感覚で読むことに集中できてしまえれば、凄く読みやすい。物語の構成が綺麗なので、そこで躓くことはないですし、流れが綺麗だからこそ、振り仮名が活きてきて新鮮に頭に映る。読んでいというようりは観ているといったところだろうか。 ミスターの一人…

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫) [感想]

神の前では嘘はつけーん! ヘスティア可愛いよ。あのツインテールはどうなっているのだろう。ヘスティアが怒るとベルくんの頭をぺしぺしと叩き、ベルくんの鈍感が発動するとへにょんとしおれる。感情が記号となって表現されるから、可愛さの一部になるのです…

ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫) [感想]

アリシゼーション編 第四部 前半はとにかくカーディナルの講義を拝聴する時間。カーディナルという存在がどういったものなのか、世界の成り立ちやら、整合騎士とは何なのか、管理者権限がどの程度まで及ぶのか、といった根幹に関わるありがたいお話をキリト…

超粒子実験都市のフラウ Code‐1#百万の結晶少女 (角川スニーカー文庫) [感想]

透明で透きとおった美しい青春。 こういうタイプの物語は好きですね。軽快なアクションとスピード感のある展開、そして物語を通して描かれるボーイ・ミーツ・ガールの青春。単純だけれど、分かりやすくて面白い。 特に著者の描写してくれる世界観の説明と状…