Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

2012-01-01から1年間の記事一覧

ヒメこえ (MF文庫J) [感想]

妹が声優にスカウトされたことから物語り始まる。主人公は妹の付き添いとして声優業界に関わっていくことになるのだが、そこまで深く関わるわけでもなく、学生生活を送りながらののんびりとした日常が描かれる。 登場する女の子たちは誰もが主人公の航に好意…

ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング (電撃文庫) [感想]

人として守らなければいけないものとは――。 無事に上級修剣士になったキリトとユージオ。彼らにもロニエとティーゼという傍付きができ、このまま学園生活で切磋琢磨しながら大会を目指すのかと思いきや、一気に圧縮してきたその手腕が素晴らしい。物足りない…

魔法科高校の劣等生(8) 追憶編 (電撃文庫) [感想]

妹と兄の関係が構築される前。 棘のある深雪から、兄を尊敬する深雪に。 けれど本質は変わっていないのでしょうね。相変わらずイチャイチャしています。 達也強いですね。これは誰も勝てないですね。こちらも相変わらず理不尽に敵がやってきますが、前々から…

ご主人様は山猫姫11 南北雌雄決戦編 (電撃文庫) [感想]

帝国軍VS反乱軍 晴凛と長嶺帝の帝国軍と反乱軍の最終決戦。そんな中で展開される登場人物たちの生き様がやはり格好良い。これまで登場してきた全てのキャラクターに見せ場があるように、各々の戦いが描かれていくのは最後の戦いに相応しいし、感慨深い。 伏…

盟約のリヴァイアサン (MF文庫J) [感想]

学園ファンタジーにバトル、そして――ちょっぴりエロ。 著者の新作ということで購入。某神殺しシリーズでは派手に歴史的建造物を破壊していくけれど、世界観が違うというのもあるが今のところ、そこまでの大量破壊は起こっていない印象。こちらの方がより学園…

黒鎖姫のフローリカ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

落胤(フォーキィー)どもの騒がしいこと騒がしいこと。 主人公が序盤で死ぬという衝撃的な展開から物語が始まっていくのだが、あとがきにもある通りほぼ屋内で進行していくお話は、シリアスなのにテンションが高くコミカルテイスト。故に読んでいて、アメコミ…

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者5 (講談社ラノベ文庫) [感想]

ファンタジー世界でロボットアクション。 みんな良い具合にオタク文化に毒されている。思考回路が中二病とロマンに溢れているので、窮地に追い込まれたときのギミックとか大逆転するための変身機構とか用意しちゃう。そんな熱さが大好きです。 物語としては…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫) [感想]

これは凄い。卑屈で皮肉な八幡の思考形態をもって、弛んでなめ腐った文化祭実行委員会をぶっ破壊して創造し直した。目の覚めるような口撃は、鬱憤の溜まりきった読み手に爽快感と達成感を与えてくれる。しかしながら、その方法と周囲の反応は気持ち悪く、醜…

ジェスターゲーム 欲すれば望み、奪え (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

欲望を奪い合い、己の欲望を叶える。 著者の新作ということで購入。キャラクターの描き方や台詞のセンスが相変わらず素晴らしい。現代を舞台にちょっと不思議なことが起こる作品になったときには、それが活きる気がします。読みやすいのもそうだけれど、読ん…

Tとパンツとイイ話3 (MF文庫J) [感想]

完結。 面白かったのだけれど、ここで完結。著者の提供する笑いのセンスは素晴らしく光っていたので、そのコミカルさをもっと味わっていたいという思いもあるのだけれど、下手に長引かせるよりは綺麗に完結した方が気持ち良い。 物語は各登場人物に見せ場を…

水のマージナル (MF文庫J) [感想]

どこか違和感が……。 序盤から読んでいて違和感が凄かったのだけれど、どうやら著者はゲーム側の人みたいですね。不思議な読み難さの理由はここにあったようだ。ライトノベルだけれど、ライトノベルっぽくない。 キャラクターの反応、世界観と登場人物とのマ…

銀の十字架とドラキュリアII (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ルシュラに終始振り回されていました。 エロコメを前面に押し出しているのだけれど、主人公の緋水が右から左にと巧みに受け流してくれるので読んでいて清々しい。エロイのに清々しいというのも変だが、そうなのだから仕方がない。 これが下手に照れたりする…

完璧なレベル99など存在しない (電撃文庫) [感想]

RPG大好きなゲーム廃人の主人公が、不思議な世界に迷い込む。そこは今までプレイしてきたゲームのキャラクター、ダンジョン、アイテムが複雑に入り乱れて存在する世界で――何故かレベル99だった主人公は、ゲーム攻略の為に動き出す。 サクサク読めて良いのだ…

ラストセイバー 救世の後継 (電撃文庫) [感想]

世界観の作り込みは流石。 2015年から2140年にタイムスリップした主人公が、未来世界の脅威と戦う話。あとがきでも書かれているように、2012年現在から考えて、ありそうなラインで未来が描かれているので、読んでいて素直に胸へ落ちていく。 コンピュータ限…

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫) [感想]

ハーレムラブコメかと思ったらサイコホラーだった。 序盤は日常系ラブコメの体で物語が進んでいくのだけれど、途中から雲行きが怪しくなる。ある事故に巻き込まれることで、未来を変える必要が発生した主人公が、偶然にも世界改変の力を与えられたことで、ど…

七星降霊学園のアクマ 02 スロウス・バレット (角川スニーカー文庫) [感想]

いやー安定していて面白い。 キャラクターの配置や特徴に役割などは把握できていますから、スラスラと読める。一見して簡素で簡略化されている文章は会話が多いように映るけれど、その実描写すべきところは押さえているので、心地よく読めた。流石です。 カ…

ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃文庫) [感想]

アインクラッド編を第一層から――アスナの扱いとかどうするのだろうと思っていたら、いっそ振り切っていて清清しかった。あとがきにも書いてあるけれど、アスナと仲良くなったのは後半の層からなので、矛盾すると言えばするけれど、アスナがいないとSAOではな…

剣澄むーTSURUGISMー (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

第3回このライトノベルがすごい!大賞 優秀賞受賞作 よく出来ている。物語に一本筋が通っているし、文章も読みやすくまとまっている。これまで読んできた受賞作の中でも抜群に安定している印象を受けた。 魅力的だったのは世界観。現代の東京に、江戸時代の…

失敗禁止! 彼女のヒミツはもらさない! (MF文庫J) [感想]

第8回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞受賞作 あ、あれ……。優秀賞を受賞しているけれど、納得できないな。設定とラブコメに特化したところが評価されたのでしょうか、会話のテンポ感も良かったですしレーベルらしさはありましたが、ヒロインの性格がこれは…

ドリーミー・ドリーマー (MF文庫J) [感想]

第8回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作受賞作 予想外にシリアス。 ゲームの世界に入った主人公が、永遠と終わらないループ世界でラブコメをするという世界観だと思っていたので、レーベル柄もあり明るい話かと思っていたのだけれど、真面目。もちろんラブコメ…

ファウストなう (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

笑いのセンスが合わない。 序盤は主人公と悪魔のちぐはぐな会話が続くのだけれど、非常に読み難いし、会話劇で笑いと面白さを提供するには日本語がただ並べてあるように映ってしまい文章を理解するのに時間がかかる。 展開としても前後で繋がりがあるのか無…

デーゲンメイデン 2.池袋、穿孔 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

サンシャインシティが真っ二つ。 草薙の剣さん強烈ですね。行動原理は日本のために――なのだけれど実現しようとする手段が過激で、尚且つ本人も神話級Dアームだから過激な内容であろうとも実現できる力があるという、厄介極まりない武器。厳重に封印されてい…

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

キノの旅、いつも楽しく読んでいるけれど、今回はいつも以上に面白く感じた。何故だろう。 死人達の国でスプラッターホラーを展開させたかと思えば、恋文の国でのミステリーチックなラブロマンスが展開され。フォトの話もある。国々の設定等で魅せていくキノ…

大日本サムライガール 3 (星海社FICTIONS) [感想]

なのである。 凪紗が表紙に登場していることから分かるように、彼女が本格的に物語に絡んでくることで大きな動きが起こる。日毬が成長していく姿を描くほうがやはり面白い。つまらないわけではないが、千歳が主役だった前巻は今回の布石となっていることが見…

マグダラで眠れII (電撃文庫) [感想]

錬金術師クースラと修道女フェネシスのマグダラを目指す物語。 戦争が起こると技術が発展するのは昔から、新しい技術を探求するのなら戦争の最前線を目指すのが早い。錬金術にしてもそれは同じで、戦争中は異端も許される。逆を言えば、最前線でないなら異端…

烙印の紋章XII あかつきの空を竜は翔ける(下) (電撃文庫) [感想]

シリーズ完結編。 ここで終わるのかという終わり方。これから更に面白くなる展開にしか見えないので、是非とも続きが読みたいところなのだけれど、大人の事情で続けるのは難しいということなのか。 アリオンとの決戦と三国同盟がどうなったのかの顛末が描か…

オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

中二病がいっぱい! 生徒が二つ名をつけることで異能を発現する学園を舞台に、間違って不名誉な二つ名をつけてしまった主人公の新が、自らの二つ名を返上して別の二つ名を貰うべく、学園主催のバトル大会で優勝を目指す物語。 良いなと思ったのは悪い奴がい…

ロゥド・オブ・デュラハン (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

ダークファンタジー。 とにかく人が死んで、ひたすら暗くて重い物語。そんな中で、死を告げる精霊であるところデュラハンを上手いこと料理して「生と死」を描いている作品。 死人は生き返ったりしないのが世界の法則だけれど、それを捻じ曲げる死霊術。死者…

憑物語(講談社BOX) [感想]

シリーズファイナルシーズン。 阿良々木暦の為の阿良々木暦にささげる壮大なる前フリ。 オチなんてあって無いようなもの。ひたすら妹たちとイチャイチャして、全裸見ておっぱい触ってたら話の主軸にいきなり放り込まれ、余接がUFOキャッチャーされて幕が下り…

ココロコネクト アスランダム 上 (ファミ通文庫) [感想]

完結編。 ココロコシリーズもついに終わりを迎えますか。これまで様々な現象に振り回されてきた文研部でしたが、その度に仲間と力を合わせることで乗り越えてきた。ここからどのような現象が待ち受けているのかと思いきや……、これは予想外でした。 確かにア…