Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

ゲーム

コロシアム (電撃文庫) [感想]

小学校や中学校のクラス編成では偏りが出ないようにバランスよく生徒を配分するのは良く知られた話だろうと思う。勉強が得意な子、運動が得意な子、クラスをまとめられる子、どんなクラスになったとしても予め生徒がバランスよく配分されているのだからクラ…

強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫) [感想]

スキルシステムを実装しました。 藤が活躍する「ラットマン」、敷島が活躍する「ねずみおとこ」にルート分岐し、お互いのやり方が明確になった今回。あくまで王道に、犠牲者を極力少なく自分が怪我してもがむしゃらにクリアを目指す藤。あくまで非道に、効率…

僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫) [感想]

何が始まるのかって? 第一次世界大戦さ――。 一泊二日でゲーム合宿に参加している岸嶺たち、初日の個人戦から、二日目はチーム対抗戦。選択されるゲームも、より連携が必要になるものに。 そんな中で選ばれた一つが「Civilization5」というゲーム。残念なが…

妄想ジョナさん。 (メディアワークス文庫) [感想]

ある日青年は自分の恋が妄想だったことを知る。 大学一年生の春、新しい環境での大学デビューを果たそうと意気込む主人公だったけれど、憧れの人が妄想だと気付いたときに、彼の大学生活は早々に終わった――。そして二年生の秋、彼の目の前にジョナさんと名の…

僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫) [感想]

一泊二日の学校対抗戦。 テンポよくゲームを紹介して楽しさまで伝えてくれるのが良いですよね。知ってるゲームが出てくるとそれはより顕著で、説明にしても共感しながら頷きながら読めますし、ゲームのコツを知っていれば登場人物たちの技術に凄いとか納得し…

強くないままニューゲーム Stage1 -怪獣物語- (電撃文庫) [感想]

こんなゲームはクソゲーだ。 永遠と10分後に怪獣に踏み潰されて死ぬ人生。生き返ってみれば、特にボーナスポイントがもらえるわけでもなく、チュートリアルはおろかルール説明すらない。もちろん、スキルや特殊能力なんてものはあるはずもなく、ただただ強く…

OP-TICKET GAME (電撃文庫) [感想]

人は誰もおっぱいが揉みたい。 彼らが目指していた”おっぱい”とは、一体何だったのか。おっぱいと魅惑的な名称をつけられた”何か”だったのではないか。揉めればどんなおっぱいだっていいのだろうか。いいや、違う。それは作中での彼ら自身が語るところだ。 …

完璧なレベル99など存在しない (電撃文庫) [感想]

RPG大好きなゲーム廃人の主人公が、不思議な世界に迷い込む。そこは今までプレイしてきたゲームのキャラクター、ダンジョン、アイテムが複雑に入り乱れて存在する世界で――何故かレベル99だった主人公は、ゲーム攻略の為に動き出す。 サクサク読めて良いのだ…

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫) [感想]

格闘ゲームとは――。 ひたすら読むのに疲れた……、というのが正直な感想だろうか。とにかく説明が多いので、読んでいる途中で想像が追いつかないのだ。強パンチやしゃがみ弱キックなど、独特の用語が飛び交うので、解釈してからゲーム画面を想像しなければいけ…

楽園島からの脱出II (電撃文庫) [感想]

下巻。 作中で抑えられていたものが、あらゆる意味で開放された。著者らしい目を逸らしたくなる極限状態での人間心理、駆け引き、騙し合い。高速で流れすぎていく感情の渦に、キャラクターの力関係や立ち位置が何度も入れ替わる。 先の展開を予測していくこ…

クロス・エデン1 魔法王国ミシュリーヌ編(前) (このライトノベルがすごい! 文庫) [感想]

MMORPG「クロス・エデン」は、高性能AIによってキャラクターの言動がリアルだと評判のゲームだった。主人公はクロス・エデンをプレイしながら、ゲームの矛盾に気付き、現実世界とゲーム世界を行き来しながら、謎に迫る。 良くあるMMORPGモノかと思ったのだけ…

僕と彼女のゲーム戦争3 (電撃文庫) [感想]

久しぶりに、ゲームでもやろうかな。 この作品は読んでいると本当にゲームがやりたくなってきますね。主人公の健吾たち現代遊戯部の皆さんが楽しそうにゲームをやっているのもあるのだけれど、紹介されるゲーム一つ一つを丁寧に説明してくれているので、プレ…

楽園島からの脱出 (電撃文庫) [感想]

土橋真二郎さんの新作。 無人島で開催される脱出ゲーム。高校生男女合わせて100名が参加するゲームをクリアするには、無人島から脱出すること。最低限のゲームルールしか説明されない中、脱出を目指してゲームの謎とルールを解明していく――。 高校生という枠…

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て (角川スニーカー文庫) [感想]

アンダーウッド攻防戦。 今回のギフトゲームは凶悪にして非情。勝利条件が無いので、戦うほかに道はない。巨人族と龍を相手に、真っ向から立ち向かわなければならないけれど、仮に戦ったとしても勝てる見込みはまずない。ないない尽くしで、始まりから悲壮感…

ミニッツ 一分間の絶対時間 (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 選考委員奨励賞受賞作 うーん、期待していたものと違う。 おそらく、何も考えずに読めば作品として、そういうものなのだと受け入れられただろう。ただ、前情報として知略バトル、心理戦、ゲーム、などの単語からそれらを過剰に期待してし…

アトリウムの恋人〈3〉 (電撃文庫) [感想]

著者の持ち味は頭脳戦や気持ち悪く緊迫感のある心理描写だけれども、アトリウムは少し異なったアプローチをとっているので、内容がドロドロしていなくて明るい。テーマを読み取れたときに、なるほどね納得できるが、ゲーム性を求めて読んでいる人からすると…

ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 銀賞受賞作 人々が年収によって管理されている世界で、地下貧民街育ちの主人公は違法パスで中流平民街にやってくるが、盗みに入った屋敷でヒロインに捕まってしまう。地下に戻されると思いきや、見逃してもらう代わりに「ウィザード&ウォ…

僕と彼女のゲーム戦争〈2〉 (電撃文庫) [感想]

現代遊戯部の一員となった岸嶺健吾は、生徒会長と変態教師とともに日夜ゲームの腕を磨いていた。しかし、JGBCのチーム戦に出場するには部員が一人足りない。そんな中で、校内にマイコントローラを持ち歩くほどのゲーム好きを見つけるのだった。 四人目のメン…

ギフテッド (電撃文庫) [感想]

世界最高峰の企業、天子峰。その幹部採用試験が行われると聞き集まってきた天才たちは、一次試験をパスして閉鎖都市に放り出される。そこは自衛権以外が認められない無法地帯だった――。 基本的人権なんてものは保障されないわけですが、保障されていないのは…

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫) [感想]

タイトルから想像していた物語とは違って面白かった。てっきり、異世界の住人が現実の日本などへやってくる話かと思っていた。そうではなくて、箱庭と呼ばれるファンタジー世界に異世界の住人たちが招待されるという物語だった。 箱庭にはコミュニティがあり…

消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン (角川スニーカー文庫) [感想]

従姉妹の鈴藤いるるに連れられて、ウォリスランド共和国を訪れることになる小槙たち。そこには何故だか春野祥が一緒にいたりもするのだけれど、事件に巻き込まれていくのは変わらない。”混沌の街”と呼ばれるアウルスシティを舞台に、狂気と戦う。 天才である…

アトリウムの恋人 2 (電撃文庫) [感想]

東京をあきらめない。 現実の東京を舞台に、魔王を倒すゲーム「東京スフィア」が開催される。主人公たちもパーティーを組んでこれに参加するのだが、徐々に現実と仮想の境界が分からなくなっていく。 ゲーム参加者は予めランダムで職業が割り振られる。職業…

問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ? (角川スニーカー文庫) [感想]

東のフロアマスターである白夜叉から招待してもらった火龍誕生祭。何でも北で開かれるらしいその祭の存在を黒ウサギより秘匿されていた問題児たちは、例によって参加したいと駄々をこね、ノーネームを飛び出していってしまう。 箱庭の広さには驚いた。改めて…

消閑の挑戦者〈2〉永遠と変化の小箱 (角川スニーカー文庫) [感想]

「ルール・オブ・ザ・ルール」終了後。 人類の頂点である裕杜を倒したのは誰か――。天才が開催したゲームの後、世界はそんな話題で持ちきり。憶測が数多く流れる中、彼を倒した鈴藤小槙はとある人物から灰火秋島に招待されるのだが……、ここでもまた事件が起こ…

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫) [感想]

師走トオルさんの新作。 ゲーム産業が政府に認められ、文化として世の中に受け入れられた架空の日本が舞台になっている。読書好きで友達が少ない主人公が、部員がいないという理由からゲーム部に誘われ、ゲーム大会での優勝を目標にヒロインたちと青春する部…

消閑の挑戦者―パーフェクト・キング (角川スニーカー文庫) [感想]

第6回角川学園小説大賞 優秀賞受賞作 天才少年である果須田裕杜が作り出した、究極のゲーム〈ルール・オブ・ザ・ルール〉、類稀なる頭脳と肉体を駆使して戦うこのゲームは、裕杜が世界中から集めた天才たちで行なわれる。そんなゲームに、高校生である小槙は…

アトリウムの恋人 (電撃文庫) [感想]

仮想世界「東京スフィア」へのチケットは何を舞い込むのか。 著者のこれまでの作品の特徴としてゲーム性、心理戦があったと思うが、今回の作品ではそれが抑えられている代わりに恋愛方向を膨らませていた。とはいえ、仮想世界と現実世界のやり取りが多いので…

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫) [感想]

物理法則や人間の常識を書き換えてしまう魔術、理操魔術が存在する世界。入学式の朝、理操魔術の天才るうるに出会った主人公は、彼女の魔術を知らずに破ってしまった。 主人公である犬海丸は、入学式以降るうると常に一緒にいることになるのだけれど、自分の…

生贄のジレンマ〈下〉 (メディアワークス文庫) [感想]

生き残りゲーム完結。 クラスという単位での生き残りから、物語は個人戦での生き残りにシフトしていく。その流れは読んでいて残酷。救済イベントの末路も酷いものですし、人を殺してでもと決意した人間の強さと弱さを見た。 これまで、崖の一歩手前で堪えて…

生贄のジレンマ〈中〉 (メディアワークス文庫) [感想]

流石に上中下という三巻構成。 そんな中での真ん中という立ち位置の本作。正直に表現するなら長いという印象が終始付いて回った。 言い方が悪いかもしれないが、本編通して最終章のパワーゲームへの繋ぎに過ぎないので、そこに至るまでの過程が退屈だ。人数…