雷撃☆SSガール (講談社BOX) [感想] 再読
ゴールデンウィークなので再読。
最近になって『世界征服』というタイトルに改題されて、星海社文庫より発売されているようですね。表紙のイラストも変更になっているようで、よりキャッチーな印象になりました。それは良いのだけれど、分厚いですね……。文庫になったから仕方ないけれど、手にとってみて予想より厚かったことには驚いた。
さて、再読なので面白いのは当たり前として、先を知っているから登場人物たちのちょっとした言動に、ここでそんなこと言っていたのか、と新鮮に読めました。初めて読んだときの衝撃はさほどないのだけれど、見せ場での鳥肌感は再読でもそうですね。
ただ、やはりラストの締め方は一巻にまとめなければいけないというのがあるので、強引さと余韻の弱さはある。改めて読んでも、経済の本質、社会の有り様、世界システムと世界の見えない力、全てをよく詰め込んだなと関心するくらいなので、締めの弱さはある種仕方がないのかもしれない。
完成度を求めるなら、『世界征服』2,3巻の方があるだろうし、シリーズとしてなら『羽月莉音の帝国』の方が完成度が高いかな。何にしても面白かったので有意義な時間でした。
Presented by Minai.
- 作者: 至道流星,霜月えいと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る