神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫J) [感想]
今回は澪のお話。
改めてゲームを小説にしたようなラブコメという認識。かなみと契約したのが一巻ですが、契約したとは言っても彼氏彼女というわけでもないので微妙な立ち位置。
素直になれないかなみとのやり取りは楽しむことができました。王道のラブコメという感じですが、姫神は愛情を必要とするので、そこで物語が面白くなっています。
澪の主人公への好意が嫉妬になる。
積極的な澪ですが、それら行動に対して主人公が受け取ってくれないので(受け取れというのも酷な話ですが)、無意識のうちに不満がたまっていきます。
かなみとは楽しくしているのが、徐々に許せなくなっていく。姫神として、彼女の中では、それが普通のことで。冷静に考えると重いことをやっていますが、それを感じさせない明るさは良い。
生徒会と体育会連合との争いを描きながらお約束をやりつつ、かなみと澪の関係を上手く表現できている気がします。
そういう意味では、澪の話だったけれど、かなみに良いところを持っていかれているのは残念ではある。澪の≪ネタバレネタバレ≫はその典型で。驚いたけれど、暗すぎな印象がしないでもない。
何にしても、澪の可愛らしさで何とかなっていた気がします。個人的にはかなみよりも澪を応援してしまいます。
ただ、7人が未だにそろっていないというのは不安です。徐々に登場してくるのがバランス的にも良いのでしょうが、どのように入れてくるのはまた問題。これで良さが失われないことを願う。
面白かった。
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- 作者: 鏡遊
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