シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と緑の工房 (角川ビーンズ文庫) [感想]
ペイジ工房編。
アンが銀砂糖師になり、シャルがブリジットに連れて行かれてしまった前回からどうなるのかと思っていたのですが、アンはペイジ工房の建て直しに尽力することになる。
エリオットは嫌な奴という認識があったのだけれど、読み進めていくうちに印象が変わっていくのが面白かった。どこか信用できないところはあるものの、嫌いではなくなった。彼には彼の考えがある。
それはブリジットにしても同じで、シャルを連れて行ってしまったし、アンとの対比があるだけに身勝手さが強調されているけれど、この人もそのまま嫌いだと切り捨ててしまってはいけない気がした。
また、他にもペイジ工房の人々が登場するのだけれど、それぞれに背景があり、個性的で得意分野をもっているのが良い。弱小のペイジ工房を建て直していく上で、物語を盛り上げてくれるのが想像できる。
最初の銀砂糖。
これから第二章が始まるという内容に、今後重要になってくるであろう言葉が見受けられるので、その辺りにも気を配って物語を追いかけていきたい。
面白かった。
Presented by Minai.
シュガーアップル・フェアリーテイル 文庫 1-11巻セット (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 三川みり
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: 文庫
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