この中に1人、妹がいる!4 (MF文庫J) [感想]
ブラック妹。
将吾は将来の伴侶を見つけるために学院にやってきたわけだけれども、本当の妹が誰なのかは未だに分からず、彼女が作れない。心乃枝や雅は積極的にアプローチをするのに、将吾は妹という単語が頭を過ぎって二の足を踏む。
朝起きたら隣りに心乃枝が寝ていたり、クローゼットには水着を着た雅がいたり、二人の本気が冒頭から炸裂していただけに、引きに引く将吾の姿勢に限界が来ているのを印象付けられたのだけれど、ここで展開が変わる。
――本物を妹を名乗る柚璃奈が登場する。
登場するのだけれど、柚璃奈が妹だと主張しようが自称妹でしかないわけで、果たして本当にそうなのかといつものように読むのだが、今回からはまた違った方向性になってきた。暗躍する柚璃奈が読めない。
純粋にラブコメになったというのが一番大きいかもしれません。つまりは、本当の妹が誰なのか判明します。理由云々の細かいところはあまり語られないし、唐突感否めないのだけれど……。
ここからは将吾の彼女探しに妨害が入ったりするだろうし、妹云々抜きで恋愛が楽しめるでしょうし、妹が分かったのに安心できないのはこのシリーズかしら。
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- 作者: 田口一,CUTEG
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: 文庫
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