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ストライク・ザ・ブラッド〈1〉聖者の右腕 (電撃文庫) [感想]

ストライク・ザ・ブラッド〈1〉聖者の右腕 (電撃文庫)

 

三雲岳斗さんの新作。

 

相変わらず学園ファンタジーに必要なことを確実にやってくれる。魔族と吸血鬼がいたり、対抗する人間の組織が複数あり、それがまた対立しているなど。学園生活では、ラブコメで魅せつつも、実は学園こそ様々な組織が入り混じる場所ということを期待させたり。

 

バランスは流石。

 

最強の吸血鬼といわれる第四真祖。主人公の暁古城はそんな第四真祖なのだけれど、普段は高校生しているし、やる気がすこぶる無い。この第四真祖を監視するために派遣された姫柊雪菜も、その普通さ加減に戸惑うくらい。

 

最初は危険な存在である真祖に対して強烈な警戒心を持っていた雪菜も、お話が進むごとに古城に好意を持ち始めるので楽しい。古城は雪菜に監視されているのにそれを許すどころか、監視で自由に動けない雪菜のために用事に付き合ってあげたりなど良い人。世間知らずな雪菜に応対する関係性も良い。

 

異能バトル。

 

周りをしっかり固めてからバトルになる流れはやはり上手いなと。嫌味にならない度合いで独特の武器名、異能名などを入れ込んでくるので、格好いいなと素直に思わせる。吸血鬼として力を発揮する古城と、力を引き出した雪菜。殲教師との戦いは熱かった。

 

クラスメイトやら妹やら、伏線だらけの第一巻なので、これからどのように物語が動いていくのか気になります。面白かった。

 

 Presented by Minai.

ストライク・ザ・ブラッド〈1〉聖者の右腕 (電撃文庫)

ストライク・ザ・ブラッド〈1〉聖者の右腕 (電撃文庫)