千の魔剣と盾の乙女3 (一迅社文庫) [感想]
手紙を届けるためにコノートへ向ったロックたちは、祭りに必要な精霊樹の枝を取りに大陸へ行った魔剣使いたちが行方不明になったことを知らされる。救出に向うロックたちだったが、大陸で邂逅したのは過去にロックへ呪いをかけた敵だった。
過去を描きながら、順調に物語が前進していることを窺わせる。今回は行方不明者の捜索という大枠はあるものの、ロックが扱う剣が壊れてしまう理由だったり、喋るホルプの謎だったりと色々と明らかになりますし、魔王の姿もおぼろげですが見えてきた。
都市奪還作戦への参加という次の目標も明示されて、物語の流れを読めたのが気持ちいい。
また、エリシアとロックの関係も進展。ナギが加わったことでエリシアがロックを意識し始めたので、恋の戦いが始まることを予感させる。現状はナギが冷静に一歩引いてエリシアの背中を押しているけれど、ナギだってロックが嫌いなわけではない。いつ気持ちが恋に発展するとも分からないので、エリシアは気が気ではない。
ふとしたナギとロックのコミュニケーションに羨望の眼差しをおくってみたり、嫉妬してみたり。エリシアの可愛らしさが読めました。
面白かった。
Presented by Minai.
- 作者: 川口士,アシオ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 文庫
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