この素晴らしく不幸で幸せな世界と僕と! (講談社ラノベ文庫) [感想]
主人公の神楽坂一樹は不幸体質の持ち主で、何をやっても人生が上手くいかない。そんな一樹の元に、天使セラフがやってくる。彼女は恐怖の大王アンゴルモアを探しに地上へやってきたというのだが、その大王が一樹の魂の中にいると判明して――。
天使と悪魔のドタバタラブコメというのがしっくりくる。
大王が一樹の中にいると知ったセラフは、一樹もろとも封印しようとするが、そこでアンゴルモアを手助けするためにやってきた悪魔ベリアルに助けられるという、天使と悪魔が逆転する王道展開。
アホ天使のセラフは純真無垢で天然なので、直ぐに裸になったり好意をストレートに伝えてきます。逆にべリアルは真面目で純情なので、セラフのいらぬ気遣いで恥ずかしがる姿が可愛らしい。特にベリアルの可愛らしさは際立っていたので、一樹が好きだという星野よりも魅力的だ。
ただ、アンゴルモアとの対決にしてもラブコメにしても、どこか突き抜けていないように映ってしまったので、中盤からは少し退屈。最近になって天使と悪魔が登場する物語が多かったというのもあるのか、消化不良気味になってしまいました。
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この素晴らしく不幸で幸せな世界と僕と! (講談社ラノベ文庫)
- 作者: 水樹尋,2C=がろあ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 文庫
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