スクール・デモクラシー!1 (講談社ラノベ文庫) [感想]
「学校内民主主義」を掲げる光友学園は自由を校風とした学校。そんな光友学園に転校してきた高天原奈々は、転校初日にトラブルに巻き込まれるが、身長二メートルの大男、通称『ブサイクロン非モテ』に助けられる。
真生徒会とカオス生徒会。
自由な学園ということで、物語では自由をかけて二つの生徒会の争いが描かれていくのだが、そこに高天原奈々も巻き込まれる形。早い話が雑誌の持込を許可するのか許可しないのか、学生投票で決めるのだけれども……、それぞれの主張に疑問を感じたというのか。上手く納得できなかった。
何故ダメなのかというのが真生徒会から示されるが、方向が違うように映ったし、それに対してのカオス生徒会の返しまで方向が違うから、読んでいてもどかしく気持ちが悪い。終盤には、しっかりとした主張に繋がるのだけれど、そこは始めに言ってほしい。
また、カオス生徒会の面々に付けられたあだ名がどうにも馴染めない。
ブサイクロン非モテなど、特徴や性格を捉えたものになっているが、その特徴と性格の選択に嫌悪感を覚えてしまった。ニューヨークなどはそうだろうか、自分の中で表現の許容を超えたというのか。キャラクターに魅力を感じなくなってしまう。
笑いに繋がればいいのだけれども、変に真面目なのでこちらも真面目に読んでしまう……。うーん、合わないようだ。
Presented by Minai.
- 作者: 吉村夜,鍋島テツヒロ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/02
- メディア: 文庫
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