メグとセロンVII 婚約者は突然に (電撃文庫) [感想]
最終巻。
セロンとメグの恋の行方がどうなるかと思えば、まさかまさか告白前に撃沈するセロンの姿がそこに。メグの自分でも分からない嫉妬心に新聞部が丸ごと巻き込まれていく。今回持ち込まれる事件と二人の恋愛模様がもどかしいの何の。
メグを主体に物語が展開していくので、セロンの出番は控えめ。けれど、そのおかげでメグの細かい心理状態が表現されていてニヤニヤが止まらないのです。もっとも、初っ端の部室での展開は理解に苦しむけれどもね。
さて、持ち込まれた事件が事件なだけに、救えない。ギスギス、ドロドロとした上級生二人の関係は痛々しいですし、すれ違い勘違いで極限まで追い込まれていたことが悲しいです。
素直に思いを告げていればここまでにはならなかったかもしれないけれど、これもお金持ちだからこその悩みでどうにも出来ないことなのかもしれない。例え向き合って出した結論でも、親の力で捻じ曲げられたかもしれませんからね。うーむ、難しい。
しかし、この事件から最後は収めるところに収めていったのは流石。本当にダンスホールに無事繋がってよかったですよ。まあ、メグミカさんのぶっ飛んだ思考には驚きですけれども、まさに婚約者は突然に、でしたね。
面白かった。次のシリーズも決まっているそうなので、また一年待とうかと思います。
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- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 文庫
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