Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

デーゲンメイデン 2.池袋、穿孔 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

デーゲンメイデン  2.池袋、穿孔 (富士見ファンタジア文庫)

 

サンシャインシティが真っ二つ。

 

草薙の剣さん強烈ですね。行動原理は日本のために――なのだけれど実現しようとする手段が過激で、尚且つ本人も神話級Dアームだから過激な内容であろうとも実現できる力があるという、厄介極まりない武器。厳重に封印されているの理由が良く分かる。

 

今回はロキがこの草薙の剣を狙って池袋を戦場にするのだけれど、少し視点を変えることで敵であるはずのロキが実は敵ではないのでは、と思わせる内容になっている。

 

目的までの手段が違うだけで、目指すものは同じ。

 

だからだろうか、途端にロキの面々が格好良く見えてきた。己が信念のために戦う姿が良いのだ。Dアームに恋した青年は、Dアームは武器としてではなくパートナーとして扱っているので、信頼関係が敵ながら美しかったですし、他のキャラクターにしても作中で想いが語られている。

 

練司といすかの過去も気になるところではあるし、クラウと薄緑の関係も気になるところ。ただ、やはり一番は草薙の剣。いわゆる極右で、日本のために戦うし、長年封印されているのに、日本ためだからとこれも了承している。生き様が凄いなと。

 

また、作品の世界観を拡張させてきたのは流石だ。イギリスのDアームのことにも触れられていて、あちらも神話級としてエクスカリバーの名前が登場する。どう絡ませてくるのか今から楽しみだ。

 

 Presented by Minai.