キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫) [感想]
キノの旅、いつも楽しく読んでいるけれど、今回はいつも以上に面白く感じた。何故だろう。
死人達の国でスプラッターホラーを展開させたかと思えば、恋文の国でのミステリーチックなラブロマンスが展開され。フォトの話もある。国々の設定等で魅せていくキノの旅ではなかったのが、短編といえども物語に引き込まれた要因なのかもしれません。
特に恋文の国は良かった。口絵でシズたちが登場しているけれど、本編ではキノが関わることとなり、お互いにニアミスした形。本編を読んだ後だと、シズたちが何故そこに招待されているのかとか、彼女の想いなどを想起させて感慨深いものがある。
また、フォトの話が終盤でまとまっていたので、これが全体を和やかな雰囲気にしてくれていて、読後感が気持ちよかった。晴れやかな気持ちで読み終われたというのが大きいのかも。
――相変わらずソウの奴が格好良い。フォトは恋人作れるのか心配になるくらいソウが男前だ。作中ずっとそんなことを考えていたのでした。
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キノの旅-the Beautiful World- 文庫 1-16巻セット (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 文庫
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