ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫) [感想]
アリシゼーション編 第四部
前半はとにかくカーディナルの講義を拝聴する時間。カーディナルという存在がどういったものなのか、世界の成り立ちやら、整合騎士とは何なのか、管理者権限がどの程度まで及ぶのか、といった根幹に関わるありがたいお話をキリトが聞かされる。
キリトは案内役であり、何も知らない読み手の視点も兼ねているので、説明にストレスは感じません。むしろ、新しい発見があって面白いですし、重要な要素も含まれているので説明があるとないとでは物語の印象も変わりそう。
後半からはセントラル・カセドラルの攻略戦に以降するので、いつもの手に汗握る展開が目白押しでした。整合騎士が敵ながら格好良いので、彼ら彼女らの正義と、キリトとユージオの正義とがぶつかりあう様は美しい。
特にファナティオとの戦いは激戦で面白かった。剣の能力開放の派手さもさることながら、その場にいた全員が見惚れてしまうほどの剣舞が素晴らしい。読めば各々が想像する動きで、映像として脳裏に焼きつけられる繊細な文章は心地よかった。
騎士たちは強そうな武器名を持っていたり強さを表すナンバーを持っているのが、憎いですよね。それだけでワクワクが止まらない。
アリスの登場と――ズルい引きに胸躍らせながら続刊を待ちます。
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ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 文庫
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