SF
【ストライクフォール (ガガガ文庫)/長谷 敏司】雄星は天才と言われる英俊に対して凡人の諦めにも似た感情を抱いているのだけれど、英俊はそれが許せない。だから英俊は憎まれ口を言いたくもなる。けど雄星から... →https://t.co/FRwZgXkPqI #bookmeter— 水…
アキはどうしてこうまで不幸なのか。これまでメッセンジャーとして仕事をしてこれたのが不思議なほど不器用を発揮するばかりか、幸運値が極端に少ないのでは?と思わせる苦境への遭遇率に読んでいて戦慄します(恐ろしい子!)。それでも生きることを諦めな…
これまた凄い作品を書いてきたな、けれど消化不良だなというのが正直なところだろうか。入間人間先生の作品は好きなのでよく読みますし、新刊を見つけると買ってしまうので今回もその例に漏れないわけだけれど、あまりにあっさりと終わったので少し拍子抜け…
続編が発売してるじゃないですかヤダー。 第一巻では深海で展開されるパニックホラー に戦々恐々としながら、背中から這い寄ってくるような理不尽さ・不気味さ・気持ち悪さをまざまざと見せ付けられて、止まらない鮮血と悲鳴に主人公のミナトと共に胸を抉ら…
F4ファントムのキャラクターいいですね。精神年齢も高めでお嬢様っぽいクールキャラ。極度の現実主義者というか、少しでも長く人類を生き延びさせる為に戦っているので、現状とこれからを天秤にかけてより人類のためとなる方法を選択してしまうが故に冷酷…
ハルがどのように立ち直ったのか、そもそもどうやって話を続けてどこに着地しようとさせるのか気になっていたわけですが、二十歳になったハルは確かに成長していましたし、後悔や失敗から逃げずに立ち向かえる強さを得たように思います。それは一人で孤独に…
第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作。 タイトルにある「ひとつ海」が示すように全ての陸が海に沈んでしまった青の世界で、主人公のアキが懸命に生きていく姿を描く、生きるとは何かを描く冒険譚。読み始めの印象はとにかく世界が青くて茹だる様な夏の暑さに…
月面から見る景色は数式が描き出した美しく優しい少女の心か、はたまた螺旋になって積みあがった摩天楼の強欲か。この世の富が集まる人類のフロンティアで流れる少年と少女の青春活劇が与えてくる刺激は心地よくも儚かった。 株式投資をテーマに金融とは何か…
文章を読んだときの感覚が美少女ゲームっぽいなと感じました。主人公とヒロインの台詞に対して選択された言葉、脇役の登場の仕方と物語への展開などがそうですが、特に意識させられるのはキャラクターがおどける場面やツッコミを入れる場面など、所謂、コミ…
スーパーダッシュ文庫から変わりまして、ダッシュエックス文庫が創刊されました。何だかレーベルが新しく誕生することが多くて、もはやついていけていないので、昔から買っているレーベルさんの本しか買わない今日この頃です。決めてしまうと選ぶの楽ですし…
虹子め、泣かせるんじゃないよ。年齢を重ねるごとに涙腺が弱くなってきている気がするけれど、それにしても良い涙を流させてくれる。ひやむぎはそこまで好きじゃないのに食べたくなったじゃないのよ。作中に流れる季節は夏だが、その茹だるような暑さを従え…
夏海公司さんの新作。「葉桜が来た夏」を彷彿とさせるようなボーイ・ミーツ・ガールに、ああこの作家さんなんだなと懐かしくなりました。「葉桜が来た夏」を読んだ時には「イリヤの空、UFOの夏」を思い出したわけだけれど、本作はよりイリヤに近いだろうか。…
表紙買いです。あらすじもSF調で興味を惹かれましたし、ふゆの春秋さんがイラストを担当されているとなったら、購入のハードルはかなり下がりますね。透き通るように綺麗な女の子です。それでも書店での実物が案外ボリューミーで、その文庫の厚みに一瞬たじ…
来訪者編完結。 リ、リーナが活躍していない。天下のアメリカは終始かませ犬の扱いといいますか、達也と深雪の無双とイチャラブを楽しく読む作品だから仕方ないのだけれど、前にもいったように大掛かりな組織とか階級とか、全てにおいて説得力がなくなって括…
平行世界の彼女、どちらかを選ばなければいけないとしたら――。 タイトルにシュレーディンガーなどとつけられてしまったら、これはもう買うしかない。一目でSFなのだと分かりますし、表紙も青春している雰囲気が出ていて好きですね。中身の方も、けして裏切ら…
これ以上君と話すことはないよ。戦おう……。 分かっていたけれどついにこのときが来てしまいました。これまで旅をしてきて、楽しいときも苦しいときも目標に向かって歩んできたユージオとキリトですが、圧倒的な力の前に想いが歪められる。 離れてはじめて分…
各研究機関の技術と成果を見せる祭典、TECHカーニバルにスタッフとすて参加することになった隼人とフラウ。巷では爆弾魔の事件が多発していて、このTECHカーニバルも標的になり、隼人たちはそれを止めるために奔走する。 読みやすいですね。構成が綺麗なので…
第18回春スニーカー大賞 特別賞受賞作 美亜が可愛い。言動が猫のようで愛らしく、ドーナツを信奉しているところなども面白いですし、好きですね。逆に杏奈にはその魅力をあまり感じなかった。というのも、美亜の出番は比較的に少ないので、可愛らしさという…
オリジナルTVアニメ「翠星のガルガンティア」のスピンオフ。 レドがチェインバーと出会うまでの物語となるので、アニメを見ていない人も楽しめるだろうけれど、見ていればより楽しめるに違いない。――というのもアニメでも謎だったレドに似た少年、ロンドが登…
中巻。 パラサイトの件で達也の周囲がゴタゴタしてるけれど、上巻の感想でも少し触れたように、予定調和に様に何も起こらなかったですね。逆の意味で安心してしまいました。 正直、頭100頁くらいまでと終盤50頁を読めば流れは補完できるのではないかと思うく…
誰しもが思ったであろうまさかの続刊。 綺麗に一巻で完結していた物語だっただけに、驚きもあり嬉しくもあり心配もしつつという、何とも複雑な心境で読んだのだけれど、著者の文章はやはり心地良い。とても読みやすい。 丘ペンギンことアリスと秀明のゆるい…
アリシゼーション編 第四部 前半はとにかくカーディナルの講義を拝聴する時間。カーディナルという存在がどういったものなのか、世界の成り立ちやら、整合騎士とは何なのか、管理者権限がどの程度まで及ぶのか、といった根幹に関わるありがたいお話をキリト…
悲しいけれど、悲劇じゃない。 読んだ後に心が温かくなりますし、充実した気持ちになる。……そして、登場人物たちにありがとうと言いたくなる。人間をここまで想ってくれてありがとうと。プログラムで動いているのかもしれないけれど、確かに感情があって考え…
透明で透きとおった美しい青春。 こういうタイプの物語は好きですね。軽快なアクションとスピード感のある展開、そして物語を通して描かれるボーイ・ミーツ・ガールの青春。単純だけれど、分かりやすくて面白い。 特に著者の描写してくれる世界観の説明と状…
第一部完結。 待っていた。待っていましたよ続編。未完で終わると覚悟していただけに、単純に嬉しい。個人的に前作を読んだのは2,3年前だったと思うので、リアルタイムで読んでいた方々と比べると記憶は薄れていなかった模様。……まあ、それでもところどころ…
第19回電撃小説大賞 銀賞受賞作 これは、凄いのが出てきた。正直、どう感想にしようか迷いました。というのも、とにかく説明が多い作品だからです。実に作品の半分は世界観と独自設定を説明するのに使われているのではないかと思わせるほどに説明だらけなの…
この読み味は、久しぶりだ。これは面白い。 タイトルとあらすじから避けてしまった人も多いのではないだろうか。斉藤アリスを秘密を探るために近づく山野上秀明、秘密を知ってしまって――と言われるとよくあるラブコメかと思う。確かにラブコメではあるのだけ…
これで三分の一を読み終わったということになるのでしょうか。下巻では虚惑星(ヌテラ)の未踏破地区を調査しに行ったところで、事件に巻き込まれてしまう話。 上巻にあった狼と人影が関わってくるのだけれど、未開の地で危機に直面することで、冒険している…
なにやら面白そうなものが売っていたので購入しました。 物語は、帰宅部を貫いてきた日ノ岡ほむらが、剣道少年の東野巧に探検部なる怪しい部活に誘われるところから始まっていくのだけれど、読んでいて子供のときに感じた新しいことが始まる予感というか、ワ…
第8回MF文庫Jライトノベル新人賞 最優秀賞受賞作 良く出来ている。荒削りではありますが、最優秀賞を受賞するだけのことはあります。世界が荒廃しており、新人類が地球で細々と暮らしている。雪で閉ざされた未来の世界。そんな世界観を違和感なく読ませてく…