アカイロ/ロマンス〈4〉白日ひそかに、忘却の (電撃文庫) [感想]
秋津依紗子に関して調べるために、彼女の家を訪れることにした景介たちだったが、繁栄派も静かに行動を開始していて――枯葉の記憶に関する重大な秘密が判明する。
制服姿の枯葉が可愛らしかった。
唐突に高校へやってきた枯葉に景介は戸惑ってしまい、クラスメイトに枯葉が婚約者であることがバレてしまう。そんなお約束をしっかりやってくれるのが嬉しい。
今まで景介は枯葉のことを秘密にしていましたし、枯葉が外に出ることはなかったので、高校という日常に枯葉がいるのを読めるのは新鮮でした。
この巻で景介と枯葉の関係がより親密になっているのが分かるし、物語にしてもそれは同じで、重要なことを省かないでしっかりやっている。無駄がないのも実に上手い。
枯葉がパンツはいてない、楽しめました。
また、物語りも大きく動いている。枯葉の記憶と書いたけれど、それが判明してまたややこしくなり、景介にしてもかみらの枝の使い方にギミックを加えてきている。
明暗が書き分けられているのも上手くて、そういう小さなところでバランスが素晴しいのでとても読みやすい。面白かった。
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- 作者: 藤原祐,椋本夏夜
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