Infinity recollection

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さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫) [感想]

さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)

 

文化祭とクリスマス

 

三巻ではゴタゴタしていたさくら荘ですが、やっと銀河猫にゃぼろんを文化祭で公開することに。そこからクリスマスまでが描かれていくわけだけれど、とにかく登場人物が動き回っていた。

 

恋というベクトルに向って、それぞれが進む。

 

ましろの感情に変化が見え始めます。今はまだ漠然としているのだけれど、空太のことを大切に思っているのは確かで、それが普段はやらないましろの行動へと繋がる。

 

そんなましろを見ている空太は、ましろのことを大切には思っているけれど、それを言葉には出来ないでいる。自分が抱えている事柄もあって、その関係がぎくしゃくし始める。

 

また、美咲は美咲で、仁への熱烈アプローチを続けているが、仁は頑なに逃げ続ける。流石の美咲先輩もダメージを負うようで、お互いに好きなはずなのに、近づけない。この二人の関係も危うい。

 

七海にしても、空太へのアタックはより積極的になっている。素直にはなれないけれど空太への気持ちは大きくなっているし、七海が告白されることを空太が見てしまったことで、空太も恋愛というキーワードを意識し始める。

 

これがクリスマスのデートにつながり、物語が引くのだが、果たしてこれはどこに向うのか。クリスマス当日の空太の行動が、今の彼の気持ちを如実に表しているし、それを見ている七海の気持ちを考えると切ない。

 

ましろ、七海、空太の三角関係も気になるし、美咲と仁がどうなるのかも気になるところ。全員が正面からぶつかれれば良いのだけれど、青春している。面白かった。

 

 Presented by Minai.