ライアー・ライセンス (電撃文庫) [感想]
申し訳ないけれど、合わなかった。
怪盗の素質である“機能”を持つ者だけが入学できる「森ノ宮学院」。その学院に入学するはずだった兄は、ある事件で亡くなってしまった。弟の杉崎渉は、兄の名前を使って森ノ宮学院に入学することになるのだが……。
想像していた物語との差異に馴染めなかった。
双子の兄弟の話ということで、素質がない弟が何とか入学し、素性を隠しながらも怪盗になるために奮闘していく物語かと思っていたのだが……。弟だということは早々にバレてしまう。バレるくらいならいいのだけれど、後になって弟が機能を持っていることが何故だか判明する。
期待していたのは、無能力ながらも能力者たちを相手に互角の勝負をするという部分。主人公が強力な能力を手にするというのも王道ではあるが、何だか納得できない。
また、物語が何をしたいのか掴めなかったもの大きくて、それぞれの場面が切れていた印象を受けた。やりたいことが多くあるのはいいけれど、それを詰め込みすぎて上手くまとまっていない。終始、宙に浮いた感覚で読み進めていた。
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- 作者: 市原秋太,モフ
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