“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) (ファミ通文庫) [感想]

是光、男前が過ぎるでしょうよ……。

今回のヒロインは小学４年生の若木紫織子。ヒカルはこんな子供にまで手を出していたのかと、是光と同じく呆れてしまいますが、背景にはしっかりと理由がある。良い子では駄目だから、悪い子になるのだと言う彼女の生い立ちが自然と気になってしまう。

小学生なのに子悪魔的な魅力がありますね。最初は是光のことを扱き使いますし、当たりも強い。まさに相手を信用していない猫。けれど、物語が進むごとに是光が真摯にぶつかることで信頼されていきますし、是光もしーこのことを大切に思っていくのは温かかった。

家族は大切なのだと思わされる。

帆夏の魅力が大爆発していて悶えてしまいます。勢いで告白してしまった帆夏ですが、それを曖昧に引きずったたまま、何かと是光をかまう彼女の隠せない好意がにじみ出ていて絶妙に可愛らしい。他にも、しーこのことでロリコン疑惑がまことしやかに囁かれる中、帆夏はロリコンを治してあげようと行動するのだから、是光としてはありがた迷惑だが、本当にベタ惚れなのだと分かる。

是非とも帆夏には幸せになってもらいたいが、うーん、どうなることやら。終盤では葵の爆弾発言もあったので、これからどうなっていくのか楽しみ。面白かった。

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ヒカルが地球にいたころ…… 文庫 1-7巻セット (ファミ通文庫)