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学戦都市アスタリスク 01.姫焔邂逅 (MF文庫J) [感想]

学戦都市アスタリスク 01.姫焔邂逅 (MF文庫J)

 

迷子になっちゃう方向音痴な紗夜が可愛い。

 

ローテンションの静かなキャラクターなのだけれど、主人公に対しての好意は初っ端から隠しきれないですし、幼馴染ですし、何より受け答えのキレがいい。可愛いポイントを押さえているのが良く出来ている。例えば上でも言っているように迷子になって助けを呼ぶ場面だったり、服がすけすけになった後の対応など、愛らしい。

 

その他にもツンデレな女の子だったり、生徒会長の腹黒お姉さんやら、全体的にキャラクターを上手く配置している印象。

 

そんな本作だが、読んでいる人なら一番イメージしやすいだろうということであえて言わせて頂くと――(某高校の劣等生+某インフィニットS)/2=本作品。そんな方程式が伝わりやすいのではないだろうか。好意的に表現すると王道一直線、悪意的に表現するなら使い古されたテンプレート。

 

それでもやはり、この手の作品は面白い。

 

星武祭という異能力者たちの武闘大会を主軸に、それぞれ特性をもった6つの学園がしのぎを削る。3年間で1クールという長い期間で星武祭は行われるので、そういう意味でもこれから登場人物の成長が見られるだろうし、1年ごとに星武祭そのものの特性が変わるようなので、とにかく世界観と設定が広く細かい。それこそ、本当に終わらせられるのか心配になるくらい。

 

だからなのか、読んでいて次の展開を想像できる。想像できる、というのはニュアンスが難しいが、期待してしまう、ワクワクするというのが適切でしょう。1巻は主人公活躍のお膳立てに、世界観の説明と登場人物の関係性や今後の展望を予感させる話となっているので、本気は二巻からどうなるかといったところだろうか。

 

メディアミックスを狙いにきている作品でしょうから、今後に注目。

 

 Presented by Minai.

学戦都市アスタリスク 01.姫焔邂逅 (MF文庫J)

学戦都市アスタリスク 01.姫焔邂逅 (MF文庫J)