ファイヤーガール〈下巻〉(TYPE-MOON文庫) [感想]
これで三分の一を読み終わったということになるのでしょうか。下巻では虚惑星(ヌテラ)の未踏破地区を調査しに行ったところで、事件に巻き込まれてしまう話。
上巻にあった狼と人影が関わってくるのだけれど、未開の地で危機に直面することで、冒険しているMMORPGの様な雰囲気が増していました。職業云々がここで活きてくるというのか、ああここは地球じゃないのだなと改めて自覚させられました。
読み手にも虚惑星は不思議で不明瞭で、分からない理解できないものは怖いと感じる。作中のキャラクターたちもそれは同じで、世界に畏怖を抱いていたように思う。
特に極限状態に追い込まれたときは、ことさら恐怖したことだろう。それでも、仲間を助けるために前に進む姿は初々しくも頼もしく映りました。一見して無謀にも映るのだけれど、それが出来るのは学生の力で、大人には出来ない挑戦だなと。
雨乃いいですね。今回は虚惑星での冒険に参加はしないものの、地球でのロボ娘ぶりが可愛らしかった。正式にはゴーレムらしいですが、地球でも虚惑星ではないSF要素が含まれていることが、今後の展開を期待させます。
何かにつけて高性能ぶりを発揮する雨乃。感情表現の仕方が幼いので、凄いことをやっているのに雰囲気がほんわか柔らかくい。そのギャップが魅力です。雨乃みたいなゴーレムがいるということは、他の探検部にもゴーレムはいるということなのでしょうか。気になります。
日吉坂高校の協力を得たこともありますし、これから地球方面でも広げつつ、大人数で虚惑星を冒険できたら楽しいですね。
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