Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫) [感想]

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)

 

キノの旅、いつも楽しく読んでいるけれど、今回はいつも以上に面白く感じた。何故だろう。

 

死人達の国でスプラッターホラーを展開させたかと思えば、恋文の国でのミステリーチックなラブロマンスが展開され。フォトの話もある。国々の設定等で魅せていくキノの旅ではなかったのが、短編といえども物語に引き込まれた要因なのかもしれません。

 

特に恋文の国は良かった。口絵でシズたちが登場しているけれど、本編ではキノが関わることとなり、お互いにニアミスした形。本編を読んだ後だと、シズたちが何故そこに招待されているのかとか、彼女の想いなどを想起させて感慨深いものがある。

 

また、フォトの話が終盤でまとまっていたので、これが全体を和やかな雰囲気にしてくれていて、読後感が気持ちよかった。晴れやかな気持ちで読み終われたというのが大きいのかも。

 

――相変わらずソウの奴が格好良い。フォトは恋人作れるのか心配になるくらいソウが男前だ。作中ずっとそんなことを考えていたのでした。

 

 Presented by Minai.