魔術師たちの言想遊戯I (ファミ通文庫) [感想]
第12回えんため大賞 特別賞受賞作
高校生の歌鳥は書店のアルバイトに応募するのだが、その書店は言想魔術師の集まりだった。不思議な少女であるフラグと、彼女を狙う言霊会。歌鳥に隠された秘密が明かされていくことで物語は動く。
言葉で戦う異能ファンタジー。
……なのだけれど、文章が気持ち悪かった。上手く表現することは難しいのだが、普段通りに読むと意味が理解できないし伝わってこないとでもいうのだろうか。文章を追っているだけになってしまって内容が理解できない。
そこがストレスになって気持ちよく読むことが出来なかった。場面が切り替わったところで、いつ切り替わったのかと前に戻ることが何度もあった。
終始そんな具合だったので、序盤の言想魔術師に関する説明が苦痛に映ってしまいましたし、バトルも何が行なわれているのか想像することが難しかった。唯一、フラグが可愛いということは分かりました。
言葉と言葉の意思伝達、作品のやりたかったことは漠然と伝わってきたのだけれど、それが必ずしも面白さと合致していない印象。期待していただけに落胆が大きい。残念。
恐らく、著者の文章とは致命的に相性が悪い。
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- 作者: 一橋鶫,閏月戈
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 文庫
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