僕は友達が少ない〈6〉 (MF文庫J) [感想]
残念無双。
小鷹の学校にも文化祭や体育祭の季節がやってきたが、隣人部の面々は一貫していた。文化祭とはリア充のためにあるイベントのことを指す。友達のいない人にとっては苦痛以外の何物でもない。
なら隣人部で参加するのはどうか、という思い付きから隣人部で出来そうな文化祭の出し物を考えていくのだが、王道であるはずのメイド喫茶をやろうとするのに方向性がおかしい。そもそも接客は出来るのかというところから始まり、ツンデレ喫茶が罵り喫茶に変貌。
夜空の私に接客が出来るわけがないだろう、という叫びは潔かったし、ツンデレ喫茶はどこの軍隊に迷い込んでしまったのかと疑う罵倒のされ方。これは小鷹でなくとも精神的に辛い。もう、接客していない。
結局のところは諦めるのだが、その辺り隣人部らしい。
しかし、小鷹の鈍感さにはさらに磨きがかかっている気がするのだけれど気のせいだろうか。夜空にしろ星奈にしろ、まあ理科も幸村も、つまり全員だけれど、水面下でヒロイン同士が小鷹を取り合っていた構図から、積極的にアプローチしていく方向に傾いたこともあって、余計に小鷹の鈍感さが際立つ。
ヒロインたちが半ば諦めモードで小鷹に応対しているのが面白いです。女の子の中では共通認識が出来上がっているので、恋のライバルなのに励ましあっているみたいな。
小鳩の聖誕祭も楽しめましたし、15歳にしては育っているケイトが意味深な発言を残していきました。これからもまだまだ面白くなりそう。
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