Infinity recollection

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涼宮ハルヒの驚愕〈前〉(角川スニーカー文庫) [感想]

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

 

ハルヒ4年ぶりの新刊。

 

分裂から続いているので上中下らしいのだけれど、そもそも分裂から続いていたことを忘れていた。そんなわけなので、章番号が途中からということすら驚愕の演出なのだな、後編で第1章から話が進むのだなと勘違いしたほどだ。

 

流石に4年の月日が経過してしまうと、キャラクターも忘れている。SOS団は忘れられるはずもないのだが、その他脇役の方々が丸々記憶からなくなっていて、分裂から引き続いて登場しているキャラクターなど、これ誰だっけ……という有様。

 

物語は二つに分裂した世界の同じ一週間を交互に描いていく。

 

表と裏、一方のSOS団はいつものようにハルヒに振り回され、キョンは辟易としつつも楽しそうで充実した毎日を過している。一方は長門が寝込んでしまい、第二のSOS団みたいな奴らまで現れて、キョンが大いに頭を悩ませ憂鬱になる暗い雰囲気。

 

前編では特に理由が判明することもなく、奇妙な二つの世界を、違う心境で楽しませてくれた。後編からはこれの謎解きと、様々なことに驚愕することになるので、出来れば分裂から読み直すことをオススメしたい。

 

4年間待ったから最高に面白いかと言われると、そこまででもないけれど。面白いです。一気に読んだらもっと面白いはず。

 

 Presented by Minai.