Infinity recollection

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僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫) [感想]

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)

 

師走トオルさんの新作。

 

ゲーム産業が政府に認められ、文化として世の中に受け入れられた架空の日本が舞台になっている。読書好きで友達が少ない主人公が、部員がいないという理由からゲーム部に誘われ、ゲーム大会での優勝を目標にヒロインたちと青春する部活もの。

 

主人公は読書をしていると物語に没頭し過ぎるという、ある種の才能ともいえる集中力の持ち主なのだけれど、これがゲームにも発揮されるから面白い。ゲームの物語を想像し、ゲームキャラクターに成りきる。

 

最初はゲームをプレイすることに対して乗り気ではない主人公が、物語が進むごとにゲームにハマっていく過程が描かれていく。上手く出来ないと悔しいし、クリアできたら楽しい。

 

今回はFPSをメインに話を展開していたけれど、FPSで負けて悔し泣きする主人公などは紛れも無くゲームに本気だったし、部活ということとも繋がってスポーツをしているようにも映った。相手に勝つために努力する。身体を動かしているわけではないけれど、汗のにおいを感じる青春だ。

 

一巻ということもあって、プロローグ的な側面も持ち合わせているのだけれど、続きを期待させる要素が詰め込まれているので、次はどんなアプローチで来るのか楽しみで仕方がない。

 

例えば先生の得意なゲームは、幼馴染の女の子は、アメリカ帰りの少女、主人公の能力は物語がないゲームの場合にはどうなるのか、ラブコメも楽しみだ。様々な視点が考えられる。

 

面白かった。ゲームのジャンルが増えれば更に面白くなる。

 

 Presented by Minai.

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)