カンピオーネ! 5 剣の巫女 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]
リリアナの苦労人ぶりは応援したくなる。
個人的に好きなキャラクターであるリリアナは、護堂の騎士として――と宣言してしまっているだけに、よけい気持ちに気付いてもらえない。バランスの悪い食事をしている護堂に、お弁当を作ってきてしまうのは健気。
エリカの幼馴染でもある彼女は転校して来てから、恋愛方面でエリカに引けを取らない強引さを発揮するのだけれど、エリカの方が一枚上手。ここに恵那が関係をかき回すので面白い。
裕理にしても護堂に好意を感じながらも、ハッキリさせず一歩引いた位置にいた。そこに恵那が入り込むことで、護堂との関係が進展する。終盤には自分から思いをぶつけていたのが印象的で、裕理の変化が感じられる一冊。
また、恵那がかき回したのは恋愛方面だけではなくて、戦いの面でもかき回してくれた。まさか、エリカがあそこまで追い詰められるとは思わなかった。草薙の剣は強すぎる。日本の裏も透けて見えてきて、どんな強敵が待ち構えていることか。
面白かった。
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カンピオーネ! 5 剣の巫女 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月城,シコルスキー
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: 文庫
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