集英社スーパーダッシュ文庫
日本刀バトルアクション。 クライシス・ギアと呼ばれる人類の発明品が一般的に使われる世界を舞台に、主人公の九重慎が政府機関「特防」のエージェントとして、本来は人命を守る道具である「クライシス・ギア」を使った犯罪に立ち向かっていく。 一言で言う…
欲望を奪い合い、己の欲望を叶える。 著者の新作ということで購入。キャラクターの描き方や台詞のセンスが相変わらず素晴らしい。現代を舞台にちょっと不思議なことが起こる作品になったときには、それが活きる気がします。読みやすいのもそうだけれど、読ん…
収まるところに収まりましたね。どうにもならない絶望で終わる話も好きですが、やはり最後は幸せになって欲しいので、予想通りではありますが満足です。 彩姫がすごく頑張っている。終始、彩姫がキーとなって物語が動いていた気がします。ルビィは暴走してい…
スーパーロボットSFアクション。 童貞だけが使える最強の武術を駆使し、スーパーロボットで悪と戦う。徹底した気合と根性で何とかする精神が清々しくも懐かしい。 登場するキャラクターたちも愉快な奴らばかりで、ともすれば馬鹿なだけなのだが、愛らしい馬…
心が痛い。 これまで、ゼファーの力に悩んできたアキトだけれど、彩姫の協力もあって力を消失させることに成功します。相手が自分のことを好きなのは魅了の力のせいだから……、関係を先に踏み込めないでいたのが無くなるわけで、ラブコメに拍車がかかるのかと…
アテナとの再戦。 熱いですね。アテナはちょいちょい登場していたけれど、改めて深く物語に関わってきました。その関わり方も、中途半端ではなく全力全開、やりきった感が出ているのが良い。護堂との対決は寂しくもあり誇り高いものだった。 何より、グィネ…
七人目の勇者は誰だ。 始まり方からして鮮烈。七人目の勇者の正体を暴いたと思ったら、更に七人目がやってきて振り出しに戻された前巻からどう展開していくのか興味がありました。それが冒頭からクライマックス。趣向を変えて、既に誰が七人目なのか分かって…
フィギュアスケートを題材にしている珍しい作品。スポーツなので、どのように描くのか期待と不安が半々だったが、これが上手い。ルールなどを知らなくても、楽しめる作りになっているのは嬉しい。 基本的なルールが説明されるにはされるのだが、難しくはない…
短編集。 アレクとアリスがグィネヴィアと出会う聖杯にまつわる話が意外と面白かった。神話やアーサー王などを淡々と語っていくだけと言われればだけなので、退屈に思われる人もいるかもしれませんが、読み手としては楽しめた。どうやらその手の話は好きなよ…
第10回SD小説新人賞 大賞受賞作 心身を極限まで鍛えることで、兵器をも超えた力を持つ存在・武侠。主人公カザンは武侠の中でも極限られた、一生童貞を貫くことを誓った者しか操ることの出来ない『童子神功』の使い手。そんな彼が、相棒のルゥランとともに…
第10回スーパーダッシュ小説新人賞 優秀賞受賞作 突如として日本近海に現れた魔法国家まほろば。当初、世界各国はこの魔法国家をめぐって緊張状態にあったが、今は落ち着いて日本に親善大使が来るまでになった。その親善大使に選ばれた魔法少女ゆうまと山田…
第10回スーパーダッシュ小説新人賞 大賞受賞作 グレードチェア制度という一風変わった序列システムが導入されている高校、了星学園。中でも、学園上位6位まではチェア・オブ・シックスと呼ばれる特別な存在で、主人公の福山英知は2ndチェアの位置にいた。日…
下巻。 護堂さん何をやってらっしゃるんですか。「少年」の能力を使って加護を与えていくわけだけれど、これまではエリカだけにしか加護を与えたことがなかったのが、今回は女性キャラクター全員が対象になっているので、凄いことになっている。 いっそ清々…
第10回スーパーダッシュ小説新人賞 特別賞受賞作 小説家志望のネガティブな青年である夏彦は、ある日空から降ってきた天使に出会う。出来るだけ関わらないようにするも、天使は絡むのを止めてくれない。根負けした夏彦が付きまとう理由を問いただすと、どう…
ラースさんの策謀が止まりません。 破滅の王冠でもある彼女だけれど、アキトを自分のモノにしようとルヴィと彩姫に意味深なことを言い放ってみたり、かと思ったら一歩引いて、不意に前に出てくる。ラースがアキトのことを考えながら戦うことからも、本当にア…
上巻。 やはりカンピオーネの中にも強さというのはしっかりあるのですね。カンピオーネと言えば全員が最強なものだから、果たして誰が最強の中の最強なのかははっきりとしないわけだけれども、羅豪教主は今まで登場したカンピオーネの中では間違いなく最強に…
山形石雄さんの新作。 魔神が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。力を授けられた勇者たちは「六花の勇者」と呼ばれ、身体のどこかに勇者の証である紋章が浮かび上がるのだ。魔神復活を阻止するために、約束の地へ赴く勇者…
赤井紅介さんの新作。 世界には謎のウイルスが蔓延しており、一度感染すれば感染者は異形の化物イルへと姿が変わってしまう。個人的にイルを狩る高遠楓は戦闘中、政府の特殊部隊に所属する七条明日花と出会い、共闘することになるのだが――楓は明日花を庇い運…
――これは面白かった。 面白いのもそうなのだが、引きが絶妙なので続きが気になって仕方がない。例によってあらすじを読まないで読み始めたのだが、バカンスで海水浴に来ていることからハーレムラブコメ展開メインかと思いきや、全然そんなことはなかった。 …
リリアナの苦労人ぶりは応援したくなる。 個人的に好きなキャラクターであるリリアナは、護堂の騎士として――と宣言してしまっているだけに、よけい気持ちに気付いてもらえない。バランスの悪い食事をしている護堂に、お弁当を作ってきてしまうのは健気。 エ…
護堂は引き続いてイタリアにいるわけだが、ここでも物語はカンピオーネの戦いに発展していく。アテナに巻き込まれていく形でペルセウスと戦うことに。 リリアナが可愛らしい。 エリカとは組織からしてライバルとなるリリアナ。恋愛方面には恥ずかしさや、貞…
駄目な子。 世界観がファンタジーなのにニート生活をおくっているという設定は珍しかった。主人公のユリウスは働かず勉強もせずという無職。毎日家に篭っては家事をするわけでもなく酒を飲み、ゴロゴロと怠惰な生活を続けています。 そんなユリウスと一緒に…
可愛い悪戯です。もちろん人生かけてます。 魔王のラースさんは止まりません。何かにつけて悪戯を仕掛けている素振りを見せるし、最終的に丸く収まるからいいものの洒落にならない悪戯だったりもするものだから、彼女の心の内が読めない。 今回はルビィの英…
ついのべ。 Twitterでつぶやかれた物語がライトノベルに――と言われてもニュアンスが様々に分かれるとは思うので、まずはあとがきを読んでみることをオススメしますし、内容を少しでも見れば作品がやりたいことがわかるかと思います。 そんな自分はニュアンス…
草薙護堂が神を殺した経緯を描く。 祖父の友人を訪ねるためにイタリアまでやってきた護堂。そこで不思議な少年と出会う。何故か野球をしたりサッカーをすることになるのだけれど、そこに魔術師で騎士と名乗るエリカが現れ、神に関係する事件に巻き込まれてい…
申し訳ないけれど、合わなかった。 中盤まではご当地ネタが満載であることと、列車と駅の豆知識が詰め込まれていた印象。それ自体は二つとも嫌いではないけれど、物語が見えてこない中で永遠と説明されてしまうので退屈でした。 また、この言い方が適切かど…
物理を軽く超越する巨大ゴーレムAAEが突如現れたことで、世界は混乱する。日本にも7体の内の1体がアキバに出現し、日本中から高校生21人が選ばれてパイロット候補として生活することに。 青春ラブコメ。 放り投げるごとく物理の限界を破るゴーレム。そんな理…
完結編。 嘘をつき続けて、病気のことや想いを隠し続けた可憐。そんな彼女の秘密は、二巻で真尋の知るところとなっているわけだけれど、それでもこれまでと変わらずに接して欲しいという。 二人の距離が近くて遠い。 夏休みに5人でキャンプに出かけるのだが…
東欧のカンピオーネであるヴォバン侯爵が唐突に日本にやって来るのだが、その目的は巫女である祐理の力。護堂とエリカは彼女を守るため、東欧の魔王と戦うことに――。 高校生編。 エリカが護堂の高校に転校してきたのが前回のラストだが、誰もが期待している…
一家に一台ラースさん。 神や悪魔をその身に宿して力を行使する者、選定者。アキトはあるとき選定者に目覚めるのだが、彼の能力は選定者を魅惑するというもので、とても弱かった。しかし、この魅惑は最高の選定者、王冠に冠されるルビィの心を虜にしてしまう…