Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫) [感想]

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫)

 

上月司さんの新作。

 

著者は「カレとカノジョと召喚魔法」の印象が強くて、作品としても凄く楽しませてもらった。逆に「れでぃ×ばと!」とは相性が悪かったので、近作もラブコメ全開が透けて見える辺り楽しめるか不安だったのだが、読んでみると楽しめた。

 

吸血鬼は登場するが伝奇的なことではないし、主人公はラブコメ主人公でありながらもクールで鋭い突っ込みをしていくタイプなので、ストレスなく読める。ヒロインがアイドルを目指して歩み始めたところを無理なく描いているのも良いですね。

 

ラブコメとして尖っている部分はないと言えばないですし、それ故に盛り上がりや新鮮さに欠けるラブコメとされてしまうかもしれませんが、ラブコメとしてはよく出来ていると思います。

 

違和感なく、さらりと読ませてくれるというもの当たり前のようでいて、どこかで引っかかったりしてしまいますからね。もっとも、「れでぃ×ばと!」はソレだったわけですが……。

 

ヒロインの女の子は可愛らしいですし、ブラコン妹に変な友達と、キャラクター面でもこれから展開させていける要素があって、飽きない限り楽しく読める作品でしょう。ふり幅が広いのは強みに見えます。

 

 Presented by Minai.

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫)

アイドル≒ヴァンパイア (電撃文庫)