庵田定夏
死ぬ気で頑張る。文化祭だってそれは同じだ。岩佐や大河内に言った手前、文化祭にも積極的に関わろうとするけれど、横須賀の中では何かが違う。三年後に死ぬという現実と死ぬ気で頑張り悔いを残さないという一種の矛盾、死なない為にも自ら動くしかないが明…
庵田定夏さんの新作ですね。ココロコネクトが完結してからちょっと経ちますが、今度も学園モノ。それも、少し不思議で強烈に心を抉ってくる青春を描いているとこまで同じ。安心して読めますね。 主人公は過去の記憶を持っているわけだけれど、それで未来を変…
お祭り騒ぎの短編集。 シリーズが完結しているからこそ、明るい話で最後は締める。藤島さんが元に戻って更に力をつけているようだから、そりゃ企画も無茶苦茶になるというもの。けれど、楽しめればそれで良い、楽しんだ者勝ちとでもいうようなノリのよさに、…
スーパーマンは駄目でも、ウルトラマンにだったらなれる! 一巻発売から追いかけてきたシリーズがまた一つ終わりました。最後まで不器用に青々とした青春を読ませてくれましたね。仲間を信じて、友達を信じて、けして諦めない不屈の前向き精神には、本当に強…
完結編。 ココロコシリーズもついに終わりを迎えますか。これまで様々な現象に振り回されてきた文研部でしたが、その度に仲間と力を合わせることで乗り越えてきた。ここからどのような現象が待ち受けているのかと思いきや……、これは予想外でした。 確かにア…
短編集。 文研部がどのようにして誕生したのかを描く「ファーストエンカウンター」、伊織と稲葉の友情を描いた「ふたりぼっちの友情」、唯と中山の女子力を上げるための企画しされたトリプルデート「デート×デート×デート」、藤島さんと文研部一年の二人がリ…
太一が成長する一歩踏み出す物語でした。 とにかく皆の為にと頑張ってしまう太一は、自己犠牲も厭わないところから変わったはずだった。事実、変わっていたのだろうが、他人の夢が見えてしまう夢中透視のせいで、太一が狂い始める。 本人は至って真面目で、…
新入部員に迫る「ふうせんかずら」の影。ニセランダムということで文研部員たちの偽者が現れ、これまでの信頼関係を崩そうとしてくるのだけれど、いつもとはアプローチの仕方が違う。というのも、今回は「ふうせんかずら」が動いているわけではない。 宇和千…
ペンタゴン++ 短編集だから本編の過去話だけをやるのかと思ったら、過去をしっかり補いつつも、進級した文研部の姿が見れる。次へつなぐプロローグ的な扱いになる物語なので、読み飛ばせない。 4月ということで、新入生もやってきて新入部員獲得を目指すの…
――こんなの伊織じゃない。 太一が伊織に告白するところから物語は始まる。これまでで二人が両想いであることは分かっているので、素直に付き合い始めるのかと思いきや、何故だか太一はフラれる。そこからというもの、伊織の態度は変わり始める。 感情伝導と…
世界はとてもシンプルに出来ている。 ああ、何なのだろう、青木のこの格好良さ。そんなに全力で生きてどうするんだ、全力すぎるじゃないか、全力すぎて眩しいじゃないか。格好良すぎるよ青木。 今まで人一倍にギャグのポジションにいたし、たまに唯に対して…