Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

★★★★★

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫) [感想]

完結編。 空の果てを目指したイスラが、空の一族と出会い、クレアを生贄に旅を続けるかの選択を迫られる。クレアが空の一族の下へ行けばイスラの人々は助かるのだけれど、どうにも出来ない。大人にも限界があって、自分達にも限界はある。 それでもカルエル…

世界平和は一家団欒のあとに〈7〉ラナウェイキャット (電撃文庫) [感想]

刻人のクラスメイトで、神様と呼ばれるほどの予知能力を持っている少女、梢が予知したところによると、あと一週間で世界が終ってしまうかもしれないらしい。この後、刻人と共に梢が家出してしまい、二人を追う軋人の前には謎の黒服が――。 刻人が主役のお話で…

火の国、風の国物語4 暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

まさに一騎当千。 アレスがやってくれます。今回は王国軍側と反乱軍側の両方から暗殺されそうになるアレスを描いているわけだけれど、これが異常なほどに死なない。 読み手はパンドラの存在を知っているので、アレスの未来予知的な勘の良さの理由は分かって…

9S(ナインエス) (電撃文庫) [感想]

過去に「狂気の天才」と呼ばれた科学者がいた。彼が残した発明は「遺産」と呼ばれ、国家や組織がそれらを奪い合うような構図が世界に構築されている。そんな中で循環環境施設スフィアラボが武装集団により占拠されてしまう。これを解決するために、切り札と…

火の国、風の国物語〈2〉風焔相撃 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語が動き始めた。今まではアレスを中心に物語が描かれていたけれど、二巻からはジェレイドと風の戦乙女も描かれていく構成となっていて、より物語が面白くなっている。 火の国、風の国だけに、両方の視点から物語を読めるというのが魅力だ。王国軍と反乱軍…

僕は友達が少ない (5) (MF文庫J) [感想]

ここに来て衝撃の事実が発覚。 冷静に考えれば、そうなるのかもしれないけれど、影が薄かったキャラクターが見方が変わっただけで魅力的になる不思議。夜空が焦るのも分かる可愛らしさ。 今までは明確にされないまでも、夜空か星奈かで話が進んでいましたが…

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫) [感想]

青春していました。学園ラブコメという側面も持っていますが、青春。 物語は、普通の高校生として高校デビューしたはずの佐藤一郎が、深夜の学校で「魔女」の格好をした佐藤葉子に出会うことで始まる。良子は学校でもローブを脱がず、一郎以外の生徒とは交流…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉 (電撃文庫) [感想]

黒猫さんマジ白猫。 可愛らしさが半端ではなかったです。台詞や仕草から自然と発生する溢れんばかりの可愛らしさ。さり気なく京介に向けられる好意、あまりのもどかしさに悶え、可愛らしさに悶えます。 これまでの黒猫も京介のことは好きだろうという行動は…

猫物語 (白) (講談社BOX) [感想]

ロリかっけーはずの阿良々木暦が普通に格好いい。 これほどまでに”普通”という言葉を使いたくなったのも久しぶりだった。それはもちろん良い意味で、なのだけれど。変態に流れていたはずのアララギ先輩が何故だか格好良いという不思議がそこにあった。 今な…

星界の戦旗〈2〉守るべきもの (ハヤカワ文庫JA) [感想]

幻炎作戦が大勝利に終った帝国は、部隊を再編成して狩人作戦を開始する。バースロイル艦長であるラフィールも作戦には参加しなければいけないのだけれど、ビボース提督に領主代行を命じられてジントと惑星ロブナスIIに行くことに。 領主代行は貴族でなければ…

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA) [感想]

人類統合体との戦争が始まるまでを描いた前作から、実際に戦争が始まり、大規模作戦が展開されている今回。突撃艦バースロイルを指揮するラフィールとジントを描く。 二人の関係性がやはり魅力。 戦場で戦っているのだけれど、そこはSFの艦隊戦なので直接的…

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫) [感想]

世界はとてもシンプルに出来ている。 ああ、何なのだろう、青木のこの格好良さ。そんなに全力で生きてどうするんだ、全力すぎるじゃないか、全力すぎて眩しいじゃないか。格好良すぎるよ青木。 今まで人一倍にギャグのポジションにいたし、たまに唯に対して…

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA) [感想]

地上へ逃れたジントとラフィールだったが、その足取りを警察に捉まれてしまう。二人は地上での逃亡劇を開始するが、宇宙ではスファグノーフ門沖会戦が始まった。 ジントとラフィールは永遠と地上にいるので、宇宙での戦いとの接点は少ない。あくまで二人は逃…

小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫) [感想]

空軍のエースパイロットであるクラウゼ・シュナウファー中尉は、夜間戦闘飛行の類稀な才能を持っていて、敵と味方から畏怖と敬意を持って狐と呼ばれる。ある日、任務から帰還すると休む暇なく輸送機に押し込まれ、新たな任務を言い渡される。 それは戦争を終…

電波女と青春男 6 (電撃文庫) [感想]

様々な想いが再度、出会うことになる話。 青春ポイントが浮上しまくる魅惑のボーナスステージが発動――その名は文化祭。今年のテーマは「引力」なのだが、参加者は全員が小指にカラフルな糸を結ばされ、それと同じ糸を巻いている人を発見し、ペアになることで…

空色パンデミック3 (ファミ通文庫) [感想]

空想と現実の境界はどこなのか。 凄いの一言に尽きる。二巻も良かったのだけれど、その二巻で気になっていた部分を三巻で補完するどころか、それを更に広げて、より上位に読者を連れて行く。 物語の構成が絶妙に上手い。 作中で主人公の仲西景は、自分が本当…

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

12年間お疲れ様でした。「フルメタル・パニック!」シリーズにはとても長い間楽しませてもらって、納得の大団円でした。 読後感が爽快感に溢れているだとか、漠然と良いだとか、そういうことではなくて。読み終わったときに、終ったなと、素直に受け止めてい…