Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

ダーク

9S(ナインエス)〈4〉 (電撃文庫) [感想]

上下巻構成の下巻。 引き続いて天国の門に関わる、KIBOUビルでの事件を追っていくのだけれど、読むほどに新たな展開に巻き込まれていくのが楽しかった。 登場するキャラクターが多く、それぞれが窮地陥るわけだが、その度に視点が切り替わることが多いので、…

9S(ナインエス) III 〈3〉 (電撃文庫) [感想]

上下巻構成の上巻。 終盤まで読んでから上巻ということに気付いたのだけれど、そこまで一気に読み進めてしまった。文章が上手いので作品の中に入り込んでしまう。 映画を観ているみたいだと一巻の感想に書いた気がするけれど、今回はまさにそれで、闘真の視…

キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫) [感想]

第5回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞作 海里克也は保健室で目を覚ましたが何故ここにいるのか分からない。保健医の話では、階段で転んで気を失ったらしいが、覚えていない。十歳のとき事故で家族を亡くし、記憶を失っている克也はまた記憶が消えたのかと…

煉獄姫〈3幕〉 (電撃文庫) [感想]

物語の闇が見えてきた。 ユヴィオールが進める王子暗殺計画。確実に目的を遂行しようとするしたたかさ、自ら凄腕の仲間を集めた手腕もそうですが、フォグに自分の本性を掴ませない彼の立ち回りが華麗。 加えて、集めてきた仲間にも物語の繋がりがあって。思…

ルナティック・ムーン〈4〉 (電撃文庫) [感想]

ルナが稀存種に目覚める。 半年が経過しているので、登場人物たちの立ち位置が微妙に変化しているのが、読んでいて嬉しかった。ルナやシオンは部隊を率いてケモノと戦っている姿を見て、成長したのだなと。 これまで以上にルナとシオンの繋がりが見えたし、…

9S〈ナインエス〉II (2) (電撃文庫) [感想]

今度の舞台は絶海の孤島。防衛庁の秘密演習で、無人多足型戦車レプトネーターの実験が行なわれることになるのだが、それが突如として暴走。孤島に取り残された由宇、状況打開の為に闘真が投入され、二人は望まぬ形で出会うことに。 読みやすさは変わらず、一…

ルナティック・ムーン〈3〉 (電撃文庫) [感想]

シオンが過去と向き合う。 これまで彼女は過去にあった出来事から、ケモノ狩りに躍起になっているところがあったが、その理由が明らかになる。シオンは故郷の人間を皆殺しにしているけれど、唯一の生き残りティーが登場する。 ティーには散々、嫌がらせを受…

9S(ナインエス) (電撃文庫) [感想]

過去に「狂気の天才」と呼ばれた科学者がいた。彼が残した発明は「遺産」と呼ばれ、国家や組織がそれらを奪い合うような構図が世界に構築されている。そんな中で循環環境施設スフィアラボが武装集団により占拠されてしまう。これを解決するために、切り札と…

煉獄姫 ニ幕 (電撃文庫) [感想]

煉獄の姫とその騎士の物語。今回はフォグのことを兄と呼び、アルトとは友だったという少女、キリエが登場する。この少女と出会うことで、都市は連続殺人鬼の切り裂き魔に怯え始め、二人は戦いに巻き込まれていく。 終始、楽しみながら読めました。世界観が魅…

生贄のジレンマ〈下〉 (メディアワークス文庫) [感想]

生き残りゲーム完結。 クラスという単位での生き残りから、物語は個人戦での生き残りにシフトしていく。その流れは読んでいて残酷。救済イベントの末路も酷いものですし、人を殺してでもと決意した人間の強さと弱さを見た。 これまで、崖の一歩手前で堪えて…

ルナティック・ムーン〈2〉 (電撃文庫) [感想]

ウェポンとしての生活を送り始めたルナ。稀存種なのでその強さは群を抜いているかと思いきや、他のウェポンの足を引っ張るばかりで全然役に立てない。 集団戦に慣れていない、力の使い方を把握していない、などの理由はあるけれど、ルナはそんな不甲斐ない自…

レジンキャストミルク〈2〉 (電撃文庫) [感想]

あれ? 面白くないわけではないのだけれど……。 一言で表すのなら、読んでいて落ち着かない。鬱々とした物語の暗さ、それは別に気にならないのだけれど、視点の切り替えが多いからなのか読んでいて休む暇がない。読んでいて馴染めなかった。 加えるならば、基…

ルナティック・ムーン (電撃文庫) [感想]

藤原祐さんの最初の作品。 世界が『混乱』によって激変してしまい数百年。人類は過去の科学技術を使いながら生きながらえてはきたが、少しずつ衰退していた。機械都市バベルと、その直下にあるスラムを舞台に描かれる物語。 ダークSFな雰囲気が好きになれた…

アカイロ/ロマンス〈6〉舞いて散れ、宵の枯葉 (電撃文庫) [感想]

始まりと終わりが綺麗だった。 いつものように漫画パートで始まるわけなのだけれど、それが何とも切ない。これを読んでから本編にいくので、その対比とつながりに胸が熱くなる。 丁寧に進めてきたシリーズだけれど、今回もそれはしっかりしていて、予定調和…

レジンキャストミルク (電撃文庫) [感想]

ダーク学園ファンタジー 序盤を抜ければ後は素直に読めてしまうし、シリーズという意味でも一巻が楽しめるなら楽しめるのだろう。累計で見たときの掴みが上手いなと思わせる作品だ。 個人的に著者への印象なのだけれど、一巻としての序盤の掴みという意味で…

アカイロ/ロマンス〈4〉白日ひそかに、忘却の (電撃文庫) [感想]

秋津依紗子に関して調べるために、彼女の家を訪れることにした景介たちだったが、繁栄派も静かに行動を開始していて――枯葉の記憶に関する重大な秘密が判明する。 制服姿の枯葉が可愛らしかった。 唐突に高校へやってきた枯葉に景介は戸惑ってしまい、クラス…

天体の回転について (ハヤカワ文庫JA) [感想]

思わずな衝動買いであり、ジャケ買い。 書店による前に、どうでもいいような天体やら宇宙やらの話をしている流れで、ハヤカワ文庫の棚に向ったら、これが平積みされていた。目に付いたので思わず。タイトルも気に入った。 短編8作が詰まった本となっている。…

ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫) [感想]

横浜を舞台にしたくそったれな物語。 まずは、これをライトノベルというのかどうか、やたら擬音が繰り返されたり、主人公の独白が奇天烈で独特。そも、文章が文章の体をなしていないので、書かれていることを直感で捉えるような部類の作品だ。 そんなわけ分…

小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫) [感想]

空軍のエースパイロットであるクラウゼ・シュナウファー中尉は、夜間戦闘飛行の類稀な才能を持っていて、敵と味方から畏怖と敬意を持って狐と呼ばれる。ある日、任務から帰還すると休む暇なく輸送機に押し込まれ、新たな任務を言い渡される。 それは戦争を終…