Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

富士見ファンタジア文庫

ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

著者が同じということで、MF文庫から発売中の「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」とコラボしている本作。物語は吸血幼女でニートな江藤と、主人公たちのドタバタな日常を描いている。 イラストは空中幼彩さんが描かれているということで、まるっ…

氷結鏡界のエデン6 水晶世界 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

巫女第3位ヴィオラと、その千年獅ホルンが登場。 これまで話には出ていたけれど、実際の人物が登場することはなかった第3位の巫女とその千年獅。今回はこの姉妹の立ち位置を描きつつ、ホルンとユミィの意外な確執が明らかになっていく。 ユミィは洗礼の巫女…

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫) [感想]

世界に出現すると周りを破壊する存在、精霊。世界を殺していく少女を止める方法は、デートをして彼女をデレさせること。主人公の士道は精霊の少女と出会い、世界を賭けてデートすることに。 精霊からすると、自らの意思で世界を破壊しているわけではないし、…

ごめんねツーちゃん ‐1/14569‐ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第22回ファンタジア大賞 銀賞受賞作 完全記憶能力を持つが故に、その弊害として人格が無数に分裂してしまう病、メモリーシンドロームを患っているツバサ。彼女の人格は優に14569個に別れていたが、本人はそれを自覚していない。そんなツバサと出会った主人公…

GENEZ-6 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

新たなGENEZ登場。 グリークスの日本支部が海神学園であり、グリークス本社は別にあるというのは最初から明示されていたけれど、今回はそこ、ギリシャへ謙吾たちは飛ぶことになる。 口絵を広げれば分かるけれど、GENEZがいきなり増えると共に、登場人物も一…

火の国、風の国物語5 王女勇躍(富士見ファンタジア文庫) [感想]

戦いを終わらせる為に、クラウディアとアレスが何をするのか。 今まさに戦闘が行われている場所を単身突破する様は熱かった。しかも、アレスは背にクラウディアを庇いながらであるから凄まじいですし、切れ者であるはずのジェレイドに対しての口上は格好良か…

ヘルカム! 地獄って、ステキだと思いませんか? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第22回ファンタジア大賞 読者賞受賞作 主人公は普通を嫌う高校生で、いつも突飛な行動をしたがっている。そんな彼の前に現れた那由多という少女。彼女は地獄の広報委員だといい、地獄のイメージアップに協力してくれるように依頼してきた。 天国のイメージが…

カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

第22回ファンタジア大賞 金賞受賞作 千年前、魔法を世界に広めた魔女マール。彼女は現代において信仰の対象になっており、彼女が残した4つ石碑を巡る旅に出ることは崇高な行為とされていた。昔から神官になりたいと思っていた主人公のカナクは、学校卒業と共…

Re(アールイー):バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫) [感想]

銀髪にオッドアイで日常を過ごしている主人公は、アニメ的ゲーム的な世界に憧れてはいるが、至って普通の高校生。ある日、クラスメイトを追いかけたら本当に異能を獲得してしまって、世界の真実を知ることに。 痛々しい主人公に耐えられるのかが鍵。 それが…

火の国、風の国物語4 暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

まさに一騎当千。 アレスがやってくれます。今回は王国軍側と反乱軍側の両方から暗殺されそうになるアレスを描いているわけだけれど、これが異常なほどに死なない。 読み手はパンドラの存在を知っているので、アレスの未来予知的な勘の良さの理由は分かって…

東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫) [感想]

都内各所で霊災が多発する事件が発生する。その頃、陰陽塾では進級試験が行なわれており、その内容はフェーズ1の霊災を人工的に発生させ、それを解決するというもの。けれど、この霊災が突如としてフェーズを上げる。これら一連の事件は二年前に冬児が関わっ…

棺姫のチャイカI (富士見ファンタジア文庫) [感想]

王道のファンタジー。 新しいことをやっているわけではないけれど、それが面白い。奇をてらわずに堅実に読みたいところを押さえてくれているので、読んでいて気持ちがいい。 物語とキャラクターのバランスも流石だった。主人公はやる気のない、働いたら負け…

銀の河のガーディアン2 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

コンビを組んだセーヤとラリエナが新部隊に配属されることになり、早速とある惑星の叛乱を解決する任務が言い渡される。セーヤとラリエナは別行動をすることに。 二人はテロを相手にする新設の治安部隊に配属されたので、自然と新しいキャラクターたちが集ま…

氷結鏡界のエデン5 絶対聖域 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

イシュタルが可愛らしい。 普段は猫をかぶっているので、口調から態度から柔らかい印象を受けるのだけれど、いざ戦いや重要なところになると格好良くなる。その差が面白かった。 彼女はレオンと同じくシェルティスとは知り合いなのだけれど、シェルティス自…

火の国、風の国物語〈3〉星火燎原 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

過去編。 解放軍の指揮官であるジェレイドを主人公に、農民たちを率いるに至った経緯が、アレスとの談話という形で描かれる。ジェレイドとアレス、お互いに正義をぶつけ合う姿が熱い。 アレスは国王を信じているので、反乱を起こす前に直訴すべきだったとい…

スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ドキドキしたいっしょーっ!! オイレンより先にこちらを読んでいますので、事件そのものは新鮮で、随所でここでリンクするのだなと確認。こちらの三人を援護するかのような誰かさんの狙撃には奮えますし、最後の場面などは熱すぎる。 キャラクターがイキイキ…

火の国、風の国物語〈2〉風焔相撃 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

物語が動き始めた。今まではアレスを中心に物語が描かれていたけれど、二巻からはジェレイドと風の戦乙女も描かれていく構成となっていて、より物語が面白くなっている。 火の国、風の国だけに、両方の視点から物語を読めるというのが魅力だ。王国軍と反乱軍…

GENEZ-5 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) [感想]

日常のジーンズ。 短編集の構成で、謙吾たちの普段の生活が描かれている。がっちりとした任務もいいけれど、たまには肩の力を抜いて、高校生らしい青春を読むのも楽しい。 任務は日常的にあるけれど、彼ら彼女らは高校生で。任務の難易度だってジーンズが必…

火の国、風の国物語 戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

復讐の剣、慈悲の剣。 世界観が魅力だった。一巻ということもあるので、まだまだ序章であるし、これからを期待させるにとどまっているのだけれど、そこまでいく過程を丁寧に描いている。 主人公のアレスの過去を追いながら、彼が現在置かれている状況を読ま…

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

ドキドキするっしょーっ! 近未来のウィーンを舞台に、紫、蒼、黄、三色の妖精たちが機械化された身体を駆使して社会に蔓延っているテロと戦う物語。 世界観がしっかりしていた。近未来だけれど、そこに描かれるテロリズム、宗教、民族が深く関わっている部…

銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫) [感想]

コンセプトは宇宙で魔術。 その通りに宇宙で魔術をしていました。銀河を支配している帝国があり、主人公とヒロインはそこの軍人。帝国には魔術が根付いており、歴史的に背景が複雑で、同盟と呼ばれる帝国の敵もいたりして、SFらしさはある。 ロボットそのも…

東京レイヴンズ 2 RAVEN"s NEST (富士見ファンタジア文庫) [感想]

やはり一巻は人物紹介という意味合いが強かったのだなと再認識。二巻は東京に戻ってきたこともそうだけれど、春虎たちが陰陽塾に入学したりして全体像がやっと見えてきます。 作品の方向性が見えるから、楽しむべきところが分かる。 春虎は土御門のネームバ…

氷結鏡界のエデン4 天上旋律 (富士見ファンタジア文庫) [感想]

――人間の本気をなめるなよ? 仲間と一緒に戦う選抜戦。ユミィの護衛任務を勝ち取るため、シェルティスたちは「四人目」の仲間と選抜戦へ挑むことになる。 シェルティスは個人の力が抜きん出ているので、今までチーム戦といっても彼の突出した個人技で蹴散ら…

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫) [感想]

12年間お疲れ様でした。「フルメタル・パニック!」シリーズにはとても長い間楽しませてもらって、納得の大団円でした。 読後感が爽快感に溢れているだとか、漠然と良いだとか、そういうことではなくて。読み終わったときに、終ったなと、素直に受け止めてい…