Infinity recollection

ライトノベルを中心に感想を載せているサイト。リンク+アンリンクフリー。

SF

ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング (電撃文庫) [感想]

人として守らなければいけないものとは――。 無事に上級修剣士になったキリトとユージオ。彼らにもロニエとティーゼという傍付きができ、このまま学園生活で切磋琢磨しながら大会を目指すのかと思いきや、一気に圧縮してきたその手腕が素晴らしい。物足りない…

魔法科高校の劣等生(8) 追憶編 (電撃文庫) [感想]

妹と兄の関係が構築される前。 棘のある深雪から、兄を尊敬する深雪に。 けれど本質は変わっていないのでしょうね。相変わらずイチャイチャしています。 達也強いですね。これは誰も勝てないですね。こちらも相変わらず理不尽に敵がやってきますが、前々から…

ラストセイバー 救世の後継 (電撃文庫) [感想]

世界観の作り込みは流石。 2015年から2140年にタイムスリップした主人公が、未来世界の脅威と戦う話。あとがきでも書かれているように、2012年現在から考えて、ありそうなラインで未来が描かれているので、読んでいて素直に胸へ落ちていく。 コンピュータ限…

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫) [感想]

ハーレムラブコメかと思ったらサイコホラーだった。 序盤は日常系ラブコメの体で物語が進んでいくのだけれど、途中から雲行きが怪しくなる。ある事故に巻き込まれることで、未来を変える必要が発生した主人公が、偶然にも世界改変の力を与えられたことで、ど…

楽聖少女2 (電撃文庫) [感想]

二百年前のウィーンへとやってきて、ゲーテとして生きていくこととなった主人公ユキ。その時代では何故だかベートーヴェンが女の子になっていて――音楽史を紐解きながらユキとルドヴィカの成長を描いていく本作。 フランス軍の進攻が迫るウィーンで逃げようと…

魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編<下> (電撃文庫) [感想]

横浜事変。 全国高校生魔法学論文コンペティションの会場でなにかが起こると聞いていたので、またテロリストがやってくるのだろうと思っていたら、戦争が始まっていた。大陸からのテロリストは確かにやってくるが、その規模がもはや戦争。事変となっているの…

侵略教師星人ユーマ〈2〉 (メディアワークス文庫) [感想]

期待を裏切らず面白い。 宇宙人だとクラスの生徒にはバレてしまったユーマだけれど、それでも慕ってくれる慕いたくなる教師とは凄いですね。相変わらず生徒と真摯に向き合って、先生という立場から時に厳しく熱心に指導する姿は見ていて清々しい。生徒側にし…

明日から俺らがやってきた〈2〉 (電撃文庫) [感想]

未来で高瀬と恋人になっている桜井真人の呼び名が「変人」とは……、良い得て妙でした。いや、素直にやられたというべきでしょうか。半ば高瀬のストーカーと言っても過言ではない彼なので、その実「変人」という呼び名には納得です。 むしろ、主人公に「変態」…

覇道鋼鉄テッカイオー 2 (集英社スーパーダッシュ文庫) [感想]

スーパーロボットSFアクション。 童貞だけが使える最強の武術を駆使し、スーパーロボットで悪と戦う。徹底した気合と根性で何とかする精神が清々しくも懐かしい。 登場するキャラクターたちも愉快な奴らばかりで、ともすれば馬鹿なだけなのだが、愛らしい馬…

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫) [感想]

アンダー・ワールドとは。 その疑問にたどり着く切欠をくれるのが、キリトの行方を独自に追うアスナだ。病院に搬送されたはずのキリトが、該当の病院にいないことが分かり、それではどこにいるのかと奔走する。まあ、当の本人は仮想世界の住人となっていたわ…

魔法科高校の劣等生〈6〉横浜騒乱編〈上〉 (電撃文庫) [感想]

全国高校生魔法学論文コンペティションを読みたかった……。 予想はしていましたが、論文コンペが開催されるに辺り、達也の周りでまたしても不穏な動きがあり、大陸からの産業スパイやら刺客やらと戦いを繰り広げる話。脇役などの行動にも焦点が当てられ、幹比…

アクセル・ワールド 6 浄火の神子 (電撃文庫) [感想]

災禍の鎧を使用したシルバー・クロウに対して、純色の七王から下された裁定は、一週間以内に災禍の鎧の浄化を行うこと。出来なければ、加速世界で賞金首となってしまうので、何としても浄化したいが――。 随分と丁寧に一週間を描いていくのだな、と思っていた…

ネバー×エンド×ロール―巡る未来の記憶 (メディアワークス文庫) [感想]

タイムトラベル作品。 16年前に大地震があった札幌は、再開発計画で街の周囲に高い壁が聳え立つ、さながら隔離都市へと変貌を遂げさせており、住民は外と中で行き来すら自由にさせてはもらえない。そんな札幌からの脱出を計画していた少年たち元に、未来から…

9S(ナインエス)〈7〉 (電撃文庫) [感想]

ADEM編、下巻。 印象的だったのは、闘真と由宇の活躍が減ったのにもかかわらず、展開が熱くて、焦らされて常に高揚感に包まれているようで面白かった。大勢いる登場人物たちそれぞれに見せ場があったこともあり、飽きさせずに物語のテンポを失うことがなかっ…

バタフライ×ブレイクダウン 1 君が世界を救うというなら (ファミ通文庫) [感想]

うーん、自分には合わなかった。 最近になって特に多い気がして申し訳ないのだけれど、あらすじを読んで期待していた作風と、実際に読んでみたときのズレが終始埋まらなくて、物語に上手く馴染めなかった。 完全にいわゆるセカイ系といわれる類の、アイドル…

アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫) [感想]

後追いで読んでいるためか、東京スカイツリーがタイムリーな話題となっていて何だか違う意味で面白い。――さて、物語は軌道エレベーターに日本のソーシャルカメラが導入されたことで、ブレインバーストの世界が拡張されるのではないかと考えたハルユキが確か…

アクセル・ワールド〈4〉蒼空への飛翔 (電撃文庫) [感想]

チユリがダスク・テイカーの仲間になってしまうという凄い引きからだったので、どうなることやらと不安と興奮の板挟みにあっていたが、収まるところに収まった。 友との絆。 タクムとの絆を確かめ合って、乗り越えてきたハルユキだけれども、チユリに裏切ら…

侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫) [感想]

いいなあ、こんな教師がいたら暑苦しいだろうけれども、楽しいだろなあ。生徒を教育することに対して熱心すぎるくらい熱心で、本人はそれが義務だというけれども、義務の範囲に収まらない理想の教師の姿だ。しかも、生徒と接するときに、変に距離を詰めない…

ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫) [感想]

太一が成長する一歩踏み出す物語でした。 とにかく皆の為にと頑張ってしまう太一は、自己犠牲も厭わないところから変わったはずだった。事実、変わっていたのだろうが、他人の夢が見えてしまう夢中透視のせいで、太一が狂い始める。 本人は至って真面目で、…

ソードアート・オンライン〈9〉 (電撃文庫) [感想]

アリシゼーション編。 異世界にいるキリトが唐突に描かれる。ユージオとアリスという幼馴染がいて、村で与えられた仕事に邁進する毎日。そこにはゲームやら現代やらの空気はなく、ただファンタジックな中世の世界が広がる。確かにSAOなのだけれど、そこはフ…

アクセル・ワールド〈3〉夕闇の略奪者 (電撃文庫) [感想]

春がやってきて二年生に進級したハルユキたちの前に、奇妙な新入生が現れる。≪ブレイン・バースト≫のマッチングリストにも載らず、けれど現実では≪加速≫を巧みに使いこなしているように見受けられる。確証がないのでハルユキたちも手を出せずにいたら、向こ…

明日から俺らがやってきた (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 電撃文庫MAGAZINE賞作 凄く分かりやすくて好きです。 未来からやってきた二人の自分は、大学に入った後の人生について後悔しており、互いに過去の自分の選択は誤りだったと主張する。方や推薦で大学を決めた自分、方や受験で大学を決めた…

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫) [感想]

第18回電撃小説大賞 大賞受賞作 近年好かれるタイプの大賞とは異なる大賞。文章の美しさやキャラクター性に安定感といった、最近の大賞傾向よりは、戦闘兵器に荒廃した世界など、設定や世界観が際立っていた。登場するキャラクターにしても、男の子が目立つ…

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫) [感想]

第13回えんため大賞 大賞受賞作 親に勘当され、人工学園島にやってきた主人公は、お金が無いことから怪しいくらい安い物件にホイホイつられて、幸せ荘に住むことになる。しかし、そこには龍ヶ嬢七々々という幽霊の先客がいた。激安だった理由を実感しつつ、…

ソラの星 (メディアワークス文庫) [感想]

謎の少女を匿ったことから巻き起こる不思議な物語。 ソラは常識というものがない少女で、ワンルームだというのに主人公の隣で着替え始めたりする。その行動にどぎまぎしてしまうのは青春ですし、服装の選択がグッジョブ。まさか裸エプロンとは、恐れ入った。…

時間のおとしもの (メディアワークス文庫) [感想]

短編集。 タイムスリップや平行世界理論など、時間やSFに関する短編を詰め込んでいる一冊。どの短編にしても著者も持ち味を全開にしたものばかり、独白の言葉選びからキャラクターが”らしさ”を帯びているけれど、最後に叙述トリックを持ってくる辺りは著者だ…

アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫 (電撃文庫) [感想]

親と子の絆。 無駄がないというのが第一印象。<加速世界>で必要になってくるであろうポイント集めを圧縮して、既にシルバー・クロウが強くなった段階から始まるので非常に読みやすい。強くなる過程も大切ですが、二巻はまだそのときではないですし、この作…

アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)〈4〉 (電撃文庫) [感想]

雪名と誠一をくっつけようと変に気を利かせた結果、東京内戦の跡地へ冬の肝試しに行くことになったのだが、そこで災厄の数と出会ってしまう。漆黒に包まれた少年カラス、どうやらアンデレとは因縁があるようで……。 零。 いつかは登場すると思っていたけれど…

魔法科高校の劣等生〈4〉九校戦編〈下〉 (電撃文庫) [感想]

九校戦編。 新人戦が始まって、一年生が輝くときが来ましたが、そんな中で一際異質だったのはやはり達也だろう。エンジニアとしてCADの調整をする裏方に回りながら、ここまで注目を集めるとは。達也が組み込む革新的な術式の数々に毎回のように驚かされる先…

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫) [感想]

第15回電撃小説大賞 大賞受賞作 仮想世界が現実に普及した近未来。脳をネットに繋ぐ「ニューロリンカー」は生活に欠かせないものになっていた。主人公は太っていることや後ろ向きな自分にコンプレックスを抱える少年、ハルユキ。いじめられっこのハルユキは…