2012-01-01から1年間の記事一覧
右翼アイドルが内閣総理大臣を目指す。 これまた凄い作品を読ませてくれた。真面目なテーマであるはずの政治をエンターテインメントにする辺りは、著者の持ち味を存分に発揮している。今の日本の政治、経済を憂うなら読んでみるときっと爽快な気分を与えてく…
完結。 一巻を読んだときから物語のバランスが良くて、新人さんとは思えない安定感を発揮していたけれど、ついぞ保ったままシリーズが終わりました。続きが読めないことは残念だけれど、いつか完結するものであるし、終わり方も考えられていて綺麗でした。 …
吸血鬼であるルシュラが魅力的。 主人公である緋水の前に突如としてやってきて、下僕にすると言い張る。尊大な性格は如何にも吸血鬼らしいのだけれど、肝心の緋水には吸血鬼のあらゆる能力が効かない。もちろん、吸血しても眷属にすることは出来ないし、魔眼…
完結。 あまり売れなかったのかしら、打ち切り感に包まれて残念ではありますが、上手くまとめていたと思います。終わり方は、駆け足に展開を何個も諸略しつつ飛ばしたのでしょうが、著者の考えていたことは出来ていた印象で、明るく終われたのは良かった。 …
支倉凍砂さんの最新作ということで購入。著者名でこれだけ安心して買えてしまう作品というのも、実は珍しい気がします。期待度は最初からかなり高かったわけだけれど――。 フェネシスの可愛らしさにやられた。 聖歌隊からの監視役として、クースラたちを見張…
短編集。 八幡の夏休みを描いているのだけれど、そもそもボッチだから外に出ることがない……悲しい。それでも遊びに誘われたり何だかんだで外出している八幡は、自分で思っているほどに友達少ないわけじゃない、きっとリア充。でも冷静に考えると、妹の小町ば…
アンダー・ワールドとは。 その疑問にたどり着く切欠をくれるのが、キリトの行方を独自に追うアスナだ。病院に搬送されたはずのキリトが、該当の病院にいないことが分かり、それではどこにいるのかと奔走する。まあ、当の本人は仮想世界の住人となっていたわ…
広沢サカキさんの新作。 「アイドライジング!」はとても好きな作品ですので、本作も期待して読んだのだけれど……、微妙でした。同じくアイドルを扱っていて、こちらは王道の学園ラブコメとなっているのだけれど、展開に安定感があるわりには馴染めなかった。…
全国高校生魔法学論文コンペティションを読みたかった……。 予想はしていましたが、論文コンペが開催されるに辺り、達也の周りでまたしても不穏な動きがあり、大陸からの産業スパイやら刺客やらと戦いを繰り広げる話。脇役などの行動にも焦点が当てられ、幹比…
災禍の鎧を使用したシルバー・クロウに対して、純色の七王から下された裁定は、一週間以内に災禍の鎧の浄化を行うこと。出来なければ、加速世界で賞金首となってしまうので、何としても浄化したいが――。 随分と丁寧に一週間を描いていくのだな、と思っていた…
ファンタジー世界での大工をテーマにした作品……なのだけれど、タイトルやあらすじから想像していたよりも大工が大工していないというのか。もっと詳しく現代の手法とかを入れ込みつつ、建築に励むのかと思いきやそうでもなかった。これなら魔法ありきで何で…
MMORPG「クロス・エデン」は、高性能AIによってキャラクターの言動がリアルだと評判のゲームだった。主人公はクロス・エデンをプレイしながら、ゲームの矛盾に気付き、現実世界とゲーム世界を行き来しながら、謎に迫る。 良くあるMMORPGモノかと思ったのだけ…
フハハハハハ。 良いですね黒猫の魔王。そのキャラクター性にやられてしまう。尊大に振舞っているのに可愛らしく、大真面目に脅し文句を言うのだけれど、その内容がこれまたファンシーだからむしろ和んでしまう。 天使を召喚する二つの術式が混ざった結果、…
短編集。 文研部がどのようにして誕生したのかを描く「ファーストエンカウンター」、伊織と稲葉の友情を描いた「ふたりぼっちの友情」、唯と中山の女子力を上げるための企画しされたトリプルデート「デート×デート×デート」、藤島さんと文研部一年の二人がリ…
氷結鏡界のエデンとは違い、ハイテンションラブコメの印象がより色濃くなっていた。バトル含めた伏線も描かれはするのだけれど、総頁の半分以上をラブコメに使っている。しかも、後半に待っているシリアス展開とバランスを取れているのが素晴らしい。 作品同…
タイムトラベル作品。 16年前に大地震があった札幌は、再開発計画で街の周囲に高い壁が聳え立つ、さながら隔離都市へと変貌を遂げさせており、住民は外と中で行き来すら自由にさせてはもらえない。そんな札幌からの脱出を計画していた少年たち元に、未来から…
重力操作で跳躍し、穂先拡張で剣の質量を増大させ、巨剣片手に竜に挑む。相手となる竜は戦えば雷やら炎やらの特性があるし、人語も喋るしで物語には深みが出る。剣と魔法のファンタジーとしてよく出来ていると思いますし、大好きな世界観。 正直、惜しいなー…
長い年月をかけて異能と人格を得た伝説の武器、Dアーム。絶大な力を持つが故に国に管理されているDアームだけれど、このDアームを使って犯罪を犯す集団もいる。主人公はそんな無法者を狩るDアーム使いで、相棒の薄緑と共に日夜任務に励む――。 と書いてみたも…
物語も佳境。 挿絵を見てしまったら分かってしまうからアレだけれども、小鷹が逃げた。確かに小鷹が危惧している通りで、図星を指されたとおりに隣人部は崩壊してしまうからの逃げなのだろうが、まさか生徒会のご厄介になっていようとは……。 いつものように…
意外としっかりラブコメしていて逆に驚いた。いや、むしろラブコメではなくエロコメな気がしなくもないけれど、主人公の秘密を探るために、各国家機関から送り込まれたエージェントたちにモテまくるというハーレム展開は楽しませてもらった。 最終的には主人…
ハロウィン。 魔族特区のお祭である波朧院フェスタには、一般の人間にも絃神島が開放されるとあって島中が大賑わい。古城は幼馴染の優麻が祭りにやってくるというから、その案内役として一緒に祭りを回ることになるのだが……。 優麻が可愛い。 ボーイッシュで…
いや、本当になんでフリーターしてるんですか魔王さん……。 相変わらずの英語力、半端ではないですね。もっと能力を活かせる職業がある気がするのは気のせいではないよな。コミュニケーション能力もあるし、日本にいたらダメな人材だ。 加えて、フレッシュデ…
戦があるわけじゃない。最後の決戦に向けての前準備であり、政治的な駆け引きはあれど序章であり派手さがあるわけではない。けれど、最終巻の上巻として素晴らしい出来だった。 何より感慨深いのは、ギルとグールが面と向って己が矜持を示し、思いの丈をぶつ…
完結。 これで終わってしまう何て残念ではありますが、綺麗に終われたのは良かったのではないかしら。スイート☆ラインのデビューに巻き起こった危機から、ヒロインそれぞれの問題が描かれていきます。正午が問題を解決していく様は今回も熱いです。 登場人物…
ADEM編、下巻。 印象的だったのは、闘真と由宇の活躍が減ったのにもかかわらず、展開が熱くて、焦らされて常に高揚感に包まれているようで面白かった。大勢いる登場人物たちそれぞれに見せ場があったこともあり、飽きさせずに物語のテンポを失うことがなかっ…
光の槍(ブリュナーク)を探すために廃墟都市ゴリアスを訪れるロックたちが描かれる。ガーリャでの死闘を生き抜いたので、かなり強いパーティーになったはずだけれども、伝説の武器探索ということで地道な冒険です。 それでも地味ということではないのです。…
とうとう来たかという感じでしょうか。魔法少女たちの生き残りをかけたデスゲーム。 数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出すゲームで、幸運にも魔法少女になった女の子たち。最初は魔法少女の力を人助けに使っていたが、ゲームの運営側から魔法少女が…
主人公は学校を歩けば男女共に声をかけてくれる、いわゆるリア充な男の子。真面目で明るくて適度にモテる彼が、異世界の魔王に憑依されたことでおかしなことに。 キャラクターが好きです。 左腕に憑依した魔王からクラスメイトを守るために、友達から距離を…
うーん、自分には合わなかった。 最近になって特に多い気がして申し訳ないのだけれど、あらすじを読んで期待していた作風と、実際に読んでみたときのズレが終始埋まらなくて、物語に上手く馴染めなかった。 完全にいわゆるセカイ系といわれる類の、アイドル…
独特な世界観で展開される医療モノ。 主人公のドクが所属する医療チームは、全員が未成年という医者の集団だ。特別医学生と銘打たれた彼らは、日本から医者の数が激減したことから、医者の数を増やすための措置として、子供のうちから英才教育を施された医者…