シリアス
格好良い……? ある事件から警察に追われている巣籠カナは、その逃亡中にゴミ捨て場に全裸で倒れている少女を発見する。記憶喪失だという少女に白雪という名前をあげて、一緒に逃亡することになるのだが。UFO、宇宙人、誘拐、少年千晴との出会い、電脳戦士。 …
北極での終着点とは。 あとがきでもあるように、誰かが戦うわけではないし派手な場面があるわけではない。ウィッテンとアリス、過去の話が下巻を贅沢に使って描かれる。それが良い。 一見して退屈するのではないかという印象を持つかもしれないが、全くそん…
ロアキアとルフェールが激突。 大国同士の争いにウェスタディアを含めた小国たちも巻き込まれることになり、ウェスタディアは同盟に従ってルフェール陣営として戦うことになるが、その作戦内容は自分たちが囮として使われるものだった。これに対して、アルフ…
新たなGENEZ登場。 グリークスの日本支部が海神学園であり、グリークス本社は別にあるというのは最初から明示されていたけれど、今回はそこ、ギリシャへ謙吾たちは飛ぶことになる。 口絵を広げれば分かるけれど、GENEZがいきなり増えると共に、登場人物も一…
大気制御衛星とは何なのか。 サクラ、錬たちが衛星内に飛ばされたことで、その謎が紐解かれていくと同時に、情報制御理論やI-ブレインとは何だったのか、その誕生が描かれていく。 個人的に驚きだったのは、アルフレッド・ウィッテンが若かったということ。…
北極を舞台に、シティ・ニューデリー、シティ・ロンドン、賢人会議がぶつかる。 主要キャラクターたちが集まっていく展開にはワクワクが止まらなかった。ヘイズは独自に北極入りしていたり、そこに黒沢祐一が絡んできたり、ファンメイとエドが久しぶりに登場…
今度の舞台は絶海の孤島。防衛庁の秘密演習で、無人多足型戦車レプトネーターの実験が行なわれることになるのだが、それが突如として暴走。孤島に取り残された由宇、状況打開の為に闘真が投入され、二人は望まぬ形で出会うことに。 読みやすさは変わらず、一…
短編集。 今までに登場したキャラクターの過去話や、これまでに語られてきた物語の裏話などが収録されている。中には名前を覚えていないキャラクターもいるのだけれど、それはそれで新鮮に読めた。 一つの話が短いので物足りなさは感じるが、気楽に読めてし…
世界には神や魔といった隣人が住んでいるが、中には人間世界を脅かす者もいる。それに対応する特別な組織、影の外務省。ここに所属する新米交渉人の杏司は、いきなり連続少女失踪事件を任されることに。 ネゴシエイターということで、期待していたのは交渉だ…
第9回スニーカー大賞 奨励賞受賞作 退院した主人公が、久しぶりに学校へ行くと見知らぬ女生徒が自分のクラスにいた。転校生かと思いクラスメイトに訊ねるが、始めからクラスにいたという。彼女は何者なのか。 丁寧に物語を描いていて読みやすかった。登場人…
ぱ ん ぱ か ぱ ー ん っ ! 前作の終わりからどのように繋げていくのか、両親を探しに行くところをどのように描くのかに気になっていたけれど、なるほど。ニーナがずっと旅をしていく形ではないことに安心しました。 というのも、ラビッツの面々との楽しい…
ニート探偵とナルミたちが立ち向かうのは、チャイニーズマフィア。 ラーメンはなまるに、ミンさんの親戚がやってくるのだけれど、その親戚というのはチャイニーズマフィアで。ミンさんの父親である花田勝が起こした事件の責任に、ミンさんが花嫁にされそうに…
ここにきてシティの秘密が公開される。 今まではマザーシステムの善悪で考えてきたところがあったけれど、よく考えてみればその通りで。このシリーズを読み始めたときからそれは考えていたけれど、やはり問題があった。 ニューデリーの議会での政治的な駆け…
盛り上がり方が凄い。 賢人会議とシティニューデリー、マザーシステムに対して反対か賛成かで大きく分かれていて、さらにシティ内でも反対と賛成に分かれていることは分かったけれど、今まで登場したキャラクターは反対なのか賛成なのか。 各々の考えや立場…
過去に「狂気の天才」と呼ばれた科学者がいた。彼が残した発明は「遺産」と呼ばれ、国家や組織がそれらを奪い合うような構図が世界に構築されている。そんな中で循環環境施設スフィアラボが武装集団により占拠されてしまう。これを解決するために、切り札と…
煉獄の姫とその騎士の物語。今回はフォグのことを兄と呼び、アルトとは友だったという少女、キリエが登場する。この少女と出会うことで、都市は連続殺人鬼の切り裂き魔に怯え始め、二人は戦いに巻き込まれていく。 終始、楽しみながら読めました。世界観が魅…
そんな嘘で大丈夫か? みーまー完結。終わりの終わりは始まりということで、作品がテーマとしていたことは変わっていないのだなと感慨深いものがありつつ、ハッピーエンドで締め括られたことにホッとしている。 物語としては、トリックになるほどねと納得し…
孤児の少年ジグリットは、タザリア王国の皇子であるジューヌと顔が似ているということで皇子の影武者をすることに。皇子と同じように武術、学問を学び成長していくが、その才覚は本物の皇子以上で――。 設定がしっかり作りこまれていて、物語の進め方も非常に…
生き残りゲーム完結。 クラスという単位での生き残りから、物語は個人戦での生き残りにシフトしていく。その流れは読んでいて残酷。救済イベントの末路も酷いものですし、人を殺してでもと決意した人間の強さと弱さを見た。 これまで、崖の一歩手前で堪えて…
王道のファンタジー。 新しいことをやっているわけではないけれど、それが面白い。奇をてらわずに堅実に読みたいところを押さえてくれているので、読んでいて気持ちがいい。 物語とキャラクターのバランスも流石だった。主人公はやる気のない、働いたら負け…
設定が凄く面白い。文章は凄く読み難い。 幾千もある魔法世界で、罪を犯したものが落とされる地獄、それは地球。ここへ落とされた魔導師メイゼルへ与えられた罰は、地獄で敵対魔導師100人を倒すことで。刻印魔導師を管理する公館の武原仁と共に戦いへ。 まず…
ウェポンとしての生活を送り始めたルナ。稀存種なのでその強さは群を抜いているかと思いきや、他のウェポンの足を引っ張るばかりで全然役に立てない。 集団戦に慣れていない、力の使い方を把握していない、などの理由はあるけれど、ルナはそんな不甲斐ない自…
シティ・ニューデリーを舞台に、各々が動く。 マザーシステムの秘密を暴露した賢人会議、ヘイズと共に兄姉を探す錬、シティ・モスクワ軍と月夜、全員が集合するが如く、邂逅することになるわけだけれど――。 シティ・ニューデリーでは魔法士にも政治的な地位…
引きが憎らしいほど気になる引き具合。 正直なところ、物語は進んでいない。タウーリアでガルダと戦ったオルバだが、彼はメフィウスに戻るわけではない。物語は思い悩んでいるビリーナのギル探しが描かれていく。 気持ちの整理が付いていなかったビリーナが…
あれ? 面白くないわけではないのだけれど……。 一言で表すのなら、読んでいて落ち着かない。鬱々とした物語の暗さ、それは別に気にならないのだけれど、視点の切り替えが多いからなのか読んでいて休む暇がない。読んでいて馴染めなかった。 加えるならば、基…
日常のジーンズ。 短編集の構成で、謙吾たちの普段の生活が描かれている。がっちりとした任務もいいけれど、たまには肩の力を抜いて、高校生らしい青春を読むのも楽しい。 任務は日常的にあるけれど、彼ら彼女らは高校生で。任務の難易度だってジーンズが必…
青春していました。学園ラブコメという側面も持っていますが、青春。 物語は、普通の高校生として高校デビューしたはずの佐藤一郎が、深夜の学校で「魔女」の格好をした佐藤葉子に出会うことで始まる。良子は学校でもローブを脱がず、一郎以外の生徒とは交流…
藤原祐さんの最初の作品。 世界が『混乱』によって激変してしまい数百年。人類は過去の科学技術を使いながら生きながらえてはきたが、少しずつ衰退していた。機械都市バベルと、その直下にあるスラムを舞台に描かれる物語。 ダークSFな雰囲気が好きになれた…
飛燕イイですね。 テンションが物凄く高いので、そのノリについていくのは大変ですが、ユリカとラブコメしてくれるポジションなら大歓迎。その展開を素直に楽しめました。 飛燕はバカっぽいけどやるときはやるし、戦闘能力的にも強いので、ユリカは飛燕に守…
流石に上中下という三巻構成。 そんな中での真ん中という立ち位置の本作。正直に表現するなら長いという印象が終始付いて回った。 言い方が悪いかもしれないが、本編通して最終章のパワーゲームへの繋ぎに過ぎないので、そこに至るまでの過程が退屈だ。人数…